Newsight Tech Angels、米Eyegenexへ追加出資
株式会社Newsight Tech Angels(本社:東京都中央区、CEO:瀬尾 亨、以下「NTA」)は、緑内障をはじめとする失明性眼疾患の治療薬を開発するEyegenex, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、CEO:Prasad Sunkara、以下「Eyegenex社」)に対し、追加出資を実行した。NTAは2023年9月に同社へ初回出資を行っており、今回はそれに続く追加投資となる。出資額は非開示としている。
緑内障を取り巻く課題と治療の現状
緑内障は視神経が徐々に障害され、進行すると失明に至る進行性の眼疾患である。世界で約8,000万人、米国で約300万人が罹患しているとされ、このうち眼圧が正常範囲にとどまる正常眼圧緑内障の患者は世界で約1,200万人、米国で約40万人と推計されている。
現在の標準治療は点眼薬や手術による眼圧下降に限られており、いずれも進行を遅らせる対症的な手段にとどまる。一度失われた視野や視神経を回復させる治療法は確立されておらず、眼圧下降治療を受けても進行する患者が存在することから、眼圧非依存的に視神経を保護する新たな治療オプションが求められている。
Eyegenex社の技術と開発の進捗
Eyegenex社は米国サンディエゴを拠点とするバイオテック企業で、緑内障やNAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)、糖尿病網膜症など、既存治療では十分な改善が得られない失明性眼疾患を対象に遺伝子治療およびペプチド治療の開発を進めている。
同社の中核技術は、同社最高科学顧問を務めるコロラド大学のRam Nagaraj教授の研究成果に基づく特許をライセンス導入したものとなる。動物モデルを用いた試験では、遺伝子治療の一度きりの硝子体内投与によって視機能の低下をほぼ完全に抑制する結果が得られている。ペプチド治療薬については、急性緑内障を対象に開発が進められている。同社はすでに非ヒト霊長類試験を完了しており、現在はFirst in Human (FIH)試験の実施に向けて当局対応を進めている状況にある。
追加出資の狙いと今後の支援方針
NTAは2023年9月の初回出資以降、取締役会オブザーバーとして継続的に経営や研究開発に関与し、ハンズオンでの支援を行ってきた。今回の追加出資は、非ヒト霊長類試験の完了や有効性データの取得などの進捗を踏まえ、臨床試験入りに向けた非臨床パッケージの完成とFIH試験実施に向けた当局対応を加速させることを目的としている。
NTAでファウンダー・パートナーを務める山本憲幸氏は、視神経そのものを守る同社のアプローチを評価した上で、「着実にマイルストーンを達成し、臨床試験入りが現実的な射程に入りつつあります」とコメントしている。NTAは今後も取締役会オブザーバーとして研究開発の進展を支援するとともに、日本を含むアジア地域での開発や事業展開に向けた橋渡しを行う方針を示している。
株式会社Newsight Tech Angelsの概要
- 所在地:〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-28-4 日本橋CETビル2F
- 代表者:CEO 瀬尾 亨
- 設立:2022年
- 事業内容:ライフサイエンス領域を中心とするスタートアップへの投資およびハンズオン支援
- URL:https://ntangels.com
本記事は株式会社Newsight Tech Angelsの発表をもとに作成されています。
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