積水化学など4社 鹿児島県でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始
積水化学工業株式会社、積水ソーラーフィルム株式会社(SSF)、株式会社鹿児島銀行、南国殖産株式会社の4社は、鹿児島県志布志市においてフィルム型ペロブスカイト太陽電池の新仕様に係る実証実験を2026年9月4日から開始しました。本取り組みは、台風や塩害など耐候性において実使用環境下の有効なデータを取得することを目的としたもので、鹿児島県で初めての実証実験となります。

実証実験の背景
2050 年のカーボンニュートラル実現に向けて再生可能エネルギーの導入拡大が求められており、太陽光発電はその主力電源とされています。しかし、日本は平地面積が少なく従来のシリコン系太陽電池では適地が限られる点が課題となっていました。
一方、フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟という特長を持ち、従来は設置が難しかった場所へ簡易に設置できる可能性が高まることから、再生可能エネルギー導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されています。日本全体での導入拡大に向けて台風や塩害などの影響を評価する必要があることから、本実証実験が開始されました。
新仕様による検証内容
本実証では、既に事業化されているSSF製の金属屋根モデルを進化させ、より軽く・より安価に、柔軟性を活かした新仕様「シート仕様」を採用しています。南国殖産株式会社の施工により鹿児島銀行志布志支店へ設置され、台風や塩害の影響が想定される環境下で、施工性をはじめ耐風圧および耐塩害の評価を中心に検証が行われます。
あわせて、特殊金具による「連続設置仕様」の実証も実施されており、屋根面積におけるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置容量の最大化を目指します。
実証実験の概要
本実証実験の詳細は以下の通りです。
- 設置場所:鹿児島県志布志市(鹿児島銀行志布志支店)
- 設置規模:屋根上にフィルム型ペロブスカイト太陽電池「シート仕様」「連続設置仕様」を設置
- 実証期間:2026 年 9 月4日より約 3 年間
- 実証内容:台風・塩害などによるフィルム型ペロブスカイト太陽電池への影響評価、施工方法の検証(従来モデルとの差異、効率性評価)
今後の展開

株式会社鹿児島銀行、南国殖産株式会社、積水ソーラーフィルム株式会社による定期点検および実証結果を基に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池新仕様の耐候性能の改善や施工方法などの確立へ活かしていく方針です。4社は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指すとしています。
本記事は積水化学工業株式会社、積水ソーラーフィルム株式会社、株式会社鹿児島銀行、南国殖産株式会社の発表をもとに作成しました。
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