サイキンソーとライオン、加齢に伴い口内の歯周病原細菌が増加する傾向を確認
株式会社サイキンソーとライオン株式会社は、年齢と口腔内細菌叢の関連についての共同研究において、口内の菌のバランスに年齢による違いがあり、年齢が高いほど歯周病原細菌が多く存在する傾向を確認したと発表しました。加齢に伴って口内の菌のバランスが乱れやすくなることが示唆されています。本研究成果は、2026年9月5日(土)~6日(日)に開催された第68回歯科基礎医学会学術大会(愛知県、愛知学院大学名城公園キャンパス)で発表されました。
年齢と口内の菌のバランスの関連を解析
う蝕や歯周病などの口腔疾患予防においては、従来のプラークコントロールに加え、口内の菌のバランスを整えることが重要と考えられています。厚生労働省 令和6年歯科疾患実態調査では、歯周病の指標の一つである歯周ポケットを有する人の割合が年齢とともに高くなることが報告されており、その要因として加齢による口内の菌のバランスの変化が考えられていました。
そこで両社は、サイキンソーが提供する個人向け口腔内フローラ検査サービス「Mykinso Oral(マイキンソー オーラル)」を利用した669名(20~97歳の幅広い年齢層のデータ)を活用し、年齢と口内の菌のバランスの関連を解析しました。
年齢が高いほど歯周病原細菌の割合が増加

個人の口腔内細菌叢データをもとに主座標分析を実施して年齢ごとの分布を比較したところ、年齢が高い群ほど分布が変化し、年齢によって口内の菌のバランスが異なることが確認されました。


さらに、各細菌種に対して重回帰分析を行い、年齢と有意に正の関連を示す細菌種を抽出した結果、多数の細菌種の中で歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalisが最も強く関連していることが判明しました。年代ごとの平均値を算出した分析でも、年齢が高い群ほど歯周病原細菌が口内に占める割合が高い傾向が示されています。これらの結果から、加齢に伴い歯周病原細菌が増えて口内の菌のバランスが乱れやすくなる傾向が示され、年齢に応じた菌のバランスコントロールの重要性が示唆されました。
両社の今後の展望
サイキンソーは、「細菌叢で人々を健康に」という理念のもと、主に腸内細菌叢の可視化と活用を通じた健康支援に取り組んでいます。近年は口内の菌のバランスも重要な領域として捉え、マイキンソー オーラルなどを通じて知見の蓄積を進めており、今後もさまざまな細菌叢データの収集・解析を進め、一人一人に応じた健康習慣づくりと健康増進に貢献していくとしています。
ライオンは、口腔トラブルを繰り返さないために原因となる細菌の一時的な除去だけでなく菌のバランスコントロールが重要であると考え、今後も口内の菌のバランスに着目した新たな視点から予防法の研究を進め、口腔からはじまる全身の健康増進に貢献していく方針です。
会社概要

- 株式会社サイキンソー
設立:2014年11月19日 所在地:東京都渋谷区代々木1-36 -1 オダカビル2階 代表者:代表取締役 原 洋介 主な共同研究先:大阪大学微生物病研究所 URL:https://cykinso.co.jp/

- ライオン株式会社
設立:1918年 9月(創業:1891年10月30日) 所在地:東京都台東区蔵前1-3-28 代表者:代表取締役兼社長執行役員 竹森 征之 事業内容:ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出 URL:https://www.lion.co.jp/ja/
本記事は株式会社サイキンソーの発表をもとに作成されています。
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