水谷酒造が全焼した酒蔵の再建へ地鎮祭を実施 2027年4月末頃の完成目指す
愛知県愛西市の水谷酒造株式会社は、2024年5月の火災により全焼した酒蔵の再建に向け、2026年9月4日(金)に愛知県愛西市鷹場町の新蔵建設予定地で地鎮祭を執り行いました。当日は津島神社の神職を招き、工事の安全と新しい蔵の繁栄を祈願しました。同社は2026年9月下旬から本格的な建設工事に入り、2027年4月末頃の建物引渡しを予定しています。

共同醸造と支援を経て新蔵建設に着工

江戸時代末期から続く水谷酒造は、2024年5月9日の火入れ作業中に発生した火災により酒蔵が全焼しました。その後は県内外の酒蔵の協力を得て共同醸造を行い、技術を学びながら酒造りを継続してきました。

酒蔵再建に向けて2025年6月30日から8月28日まで実施されたクラウドファンディングでは、目標額2,000万円を突破し、1,002名から総額23,750,000円の支援が集まりました。新蔵は2027年4月末頃の引渡し後、醸造設備の据付や調整を行い、同年5月から試運転や試作、準備運転を進める予定です。
酒質と働き方に配慮した新蔵の構造

建設される新蔵は鉄骨造2階建てで、敷地面積1,455.64㎡(セットバック後)、建築面積363.11㎡、延床面積709.92㎡、最高高さ9.850mです。2階に原料処理・麹造り・仕込み工程、1階に上槽から瓶詰め・出荷までの工程を配置します。

高低差を活用した動線設計により、ポンプによる移送を抑えて酒への負荷を軽減することを目指します。また、原料の受け入れから出荷までの工程を明確に区分し、HACCPの考え方に基づいた衛生管理体制の構築や、省人化・省力化を意識した設備を導入します。
地域農業との連携と「千瓢」「千実」の継承

水谷酒造は再建コンセプトとして「希望を灯す共創の地酒」を掲げています。1986年から原料米として使用している愛知県開発の米「あいちのかおり」を生かした酒造りや、減農薬・減化学肥料、食品残渣を肥料として活用する循環型農業との連携などを進める方針です。
新蔵では後藤実和氏が杜氏を務める予定で、共同醸造で得た経験を生かして代表銘柄である「千瓢」と「千実」の個性を磨き、再現性のある酒造りの確立を目指します。
代表取締役の立松豊大氏は「今回の地鎮祭はゴールではなく、新しい水谷酒造のスタートです。新蔵で再び酒を醸せる日に向け、一つひとつ大切に準備を進めてまいります」とコメントしています。

水谷酒造株式会社の概要
- 会社名:水谷酒造株式会社
- 所在地:愛知県愛西市鷹場町久田山12
- 創業:江戸時代末期
- 代表取締役:立松 豊大
- 事業内容:清酒の製造・販売
- 主要銘柄:千瓢、千実
- URL:https://www.mizutanishuzou.jp/
本記事は水谷酒造株式会社の発表をもとに作成しました。
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