アトラエ、新入社員の配属後はネガティブ・フィードバックも重要とする研究を発表
株式会社アトラエは、株式会社リーディングマーク組織心理研究所との共同研究として、新入社員に対する上司のフィードバックと仕事への適合感、ワーク・エンゲイジメントとの関連についての調査結果を発表しました。新入社員が配属後に活き活きと働くためには、上司からの「ネガティブ・フィードバック」も重要であることが明らかになりました。本研究内容は、2026年9月5日(土)に開催された産業・組織心理学会 第41回大会で発表されました。
研究の背景と調査概要
人手不足を背景に新入社員の早期離職防止が経営課題となる中、活力や熱意を持って仕事に取り組む心理状態を示すワーク・エンゲイジメントの向上に注目が集まっています。本研究では、営業職の新入社員 59名を対象に、入社直後、2ヶ月間の集合研修終了時、店舗配属3ヶ月後にアンケートを行う縦断的調査を実施し、構造方程式モデリングを用いて分析を行いました。
調査では、上司のフィードバックの種類や、仕事から求められる要件と自分の能力との適合感(demands abilities fit;D-A fit)を通してワーク・エンゲイジメントを高めるメカニズムを検証しています。
配属後のネガティブ・フィードバックが適合感と関連
分析の結果、フィードバックがD-A fitを通してワーク・エンゲイジメントに関係するプロセスは、入社後の時期によって異なる仕組みがあることが分かりました。

- D-A fitは、入社後時間が経つにつれて個人差が大きくなっていた。
- 研修期間中は、ポジティブフィードバックとD-A fitとの間に正の関連が認められたが、D-A fitはワーク・エンゲイジメントとは関係していなかった。
- 店舗配属後は、ネガティブフィードバックとD-A fitとの間に正の関連が認められ、D-A fitもワーク・エンゲイジメントと正の関連があった。
現場配属後の新入社員に対しては、単に褒めるだけでなく、伸び代を説明し能力を習得させるために行うネガティブ・フィードバックもワーク・エンゲイジメントを高める起点になるとしています。
研究グループは、分析結果をもとに今後の組織づくりにおける要点として以下の3点を挙げています。
- 能力向上への実感が重要
フィードバックによって能力が高まり仕事の要求水準に到達できていると認識できることが高いワーク・エンゲイジメントにつながるため、ネガティブフィードバックとポジティブフィードバックを組み合わせながら能力を伸展させる必要があります。
- ネガティブ・フィードバックの価値
能力を高めるためにはネガティブ・フィードバックによる課題の明確化も必要であり、関係性を構築した上で課題について真摯に話し合うことが求められます。
- 柔軟なキャリア支援の必要性
D-A fitは時間の経過に伴い個人差が大きくなるため、配置配属のミスマッチによる早期離職を防ぐには、他職種への配置転換なども考慮できる柔軟な組織体制の構築が望ましいとしています。
研究主任者を務めた株式会社アトラエ Wevox/R&Dチームの眞鍋一水氏は、ただ良いことを伝えるだけでなく伸びしろを話し合うことの大切さを指摘した上で、ネガティブフィードバックを行う際にはどうすればよいのかを説明するなど能力向上につながるアドバイスや助言が求められるとしています。
株式会社アトラエ 会社概要
- 社名:株式会社アトラエ(東京証券取引所プライム市場:6194)
- 所在地:東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
- 代表者:代表取締役CEO 新居 佳英
- URL:https://atrae.co.jp/
- 事業内容:People Tech事業(Green・Wevox・Yenta)
本記事は株式会社アトラエの発表をもとに作成されています。
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