TOWINGと千葉県佐倉市、高機能バイオ炭で耕作放棄地を有機農地へ改良する実証開始
株式会社TOWINGは、千葉県佐倉市と連携し、市内の耕作放棄地を高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」によって有機栽培が可能な農地へと改良する実証を2026年7月より開始しました。
本実証を通じて佐倉市内の耕作放棄地を削減し、有機栽培面積を拡大することで、意欲ある生産者の農地拡大や有機栽培を志向する新規就農者をサポートし、同市の農業活性化への貢献を目指します。
実証の背景と佐倉市の取り組み
佐倉市では、農業者の高齢化や後継者不足による耕作放棄地の発生が課題となっており、新たな担い手の確保や農地の再生利用が求められています。同市は2010年度から耕作放棄地対策補助事業を実施しており、近年では生産性向上事業や担い手強化事業として制度を拡充してきました。
また、同市は2021年8月に「ゼロカーボンシティ」、2023年3月に「オーガニックビレッジ」、2026年1月に「ネイチャーポジティブ」をそれぞれ宣言し、同年7月には「SDGs未来都市」にも選定されています。脱炭素や有機栽培への転換による環境配慮型農業を推進しており、今回の耕作放棄地再生においても有機栽培が可能な農地への改良を目指しています。
高機能バイオ炭「宙炭」による土壌改良
耕作放棄地は長期間の未耕作により土壌が劣化していることが多く、作物の栽培が可能な状態へ改良するには一般的に長い年月を要するとされています。
TOWINGが開発した「宙炭」は、地域の未利用バイオマスを炭化させたバイオ炭に、独自に選別・培養した土壌微生物群を定着させた農業資材です。農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の技術と融合して開発されており、通常は数年かかるとされる土づくりを短期間で行うことで、化学肥料への依存を抑えた有機質肥料主体の栽培への転換を可能にします。
さらに、バイオ炭は炭素を難分解性の化合物として土壌に貯留しCO2削減に寄与することから、持続可能な食糧生産と脱炭素社会の実現に向けた取り組みとしても位置づけられています。
実証の概要
- 実施期間:2026年7月〜2027年3月
- 対象作物:ホウレンソウ、コマツナ、カブ
- 実施内容:佐倉市内の耕作放棄地に宙炭を施用し、土壌改良効果を検証
株式会社TOWINGについて
TOWINGは、「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発グリーン&アグリテックスタートアップです。宙炭の製造・販売のほか、宇宙開発利用加速化プログラム(スターダストプログラム)に携わり月面農業の研究開発も行っています。農林水産省のみどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、2024年には同省の中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIRフェーズ3基金事業:技術実証等)にも採択されています。
- 所在地:愛知県名古屋市千種区不老町1番 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 インキュベーション施設
- 代表者:西田 宏平
- 設立:2020年2月27日
- 事業内容:宙炭の製造・販売、導入支援、宙炭の利用量に応じたカーボンクレジットの代理取得・販売、宙炭を利用して生産した作物の販売
- URL:https://towing.co.jp/
本記事は株式会社TOWINGの発表をもとに作成。
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