SHIFT、SAP移行の構想策定を短縮するAI新サービスを提供開始
株式会社SHIFTは2026年9月2日、AIを活用してレガシーシステムの可視化からSAP刷新構想の策定までを支援する新サービス「SHIFT DQS for リバースエンジニアリング SAP S/4HANAオプション」の提供を開始しました。
同サービスは、現行システムのソースコードから仕様を可視化し、AIによるSAP標準業務プロセス(スコープアイテム)への自動マッピングやコンサルタントによる業務断捨離を組み合わせることで、刷新計画の策定を支援します。従来のプロジェクトでボトルネックとなっていた構想策定フェーズの工期削減を目指します。
提供開始の背景
2027年のSAPサポート終了やDX推進への対応が求められるなか、多くの企業でERPの新規導入やモダナイゼーションの検討が進んでいます。しかし、現行システムのブラックボックス化や、ヒアリング・手作業によるドキュメント解読といった調査手法への依存により、構想策定フェーズだけで6ヶ月から1年程度の期間を要することが課題となっていました。
SHIFTはこれまで100社を超えるSAP関連支援の実績を持つほか、2026年1月よりAIを活用した仕様可視化サービス「SHIFT DQS for リバースエンジニアリング」を展開しています。同サービスでのソースコード解析実績は2026年7月時点で累計2億Stepに達しており、これらのノウハウを活用して課題解決を図るとしています。
新サービスでは、稼働中のソースコードをAIが直接解析して現行システムの仕様を可視化し、46種類以上のドキュメントを出力します。さらに、AIがSAP標準業務プロセスへのマッピングを高速で実行し、Fit to Standardの判断や導入スコープ検討の土台を構築します。
マッピング案をもとにSHIFTのコンサルタントが検証を行い、利用企業が以下の4つの判断軸に基づいて意思決定を行えるよう支援します。
- 標準対応: カスタマイズを不要とし、SAP標準プロセスをそのまま適用する
- 業務変革: 業務目的は維持し、SAP標準に合わせて業務プロセスを再設計する
- 拡張: SAP標準プロセスで代替不可のため、別手段で拡張を図る
- 廃止: 業務自体を廃止する、またはスコープ外とする

見込まれる導入効果
本サービスの活用により、従来の手作業で通常6ヶ月から1年程度かかっていた構想策定を最短2ヶ月へ短縮し、最大1/6の期間短縮を見込んでいます。なお、この短縮率は同社調べによるもので、S/4HANAの導入対象範囲をフルモジュール(FI/CO/SD/MM)・ビッグバン導入とし、従来手法の平均約12ヶ月と本サービスの最短想定期間約2ヶ月を比較した場合の試算であり、システム規模や対象範囲により変動します。
また、徹底的な業務の断捨離によって不要な追加開発を行わない「アドオンゼロ」を推進し、クリーンコア(Clean Core)を実現することで、初期コストの抑制や将来的な運用保守費を含むTCO(総保有コスト)の最小化に貢献するとしています。
株式会社SHIFT 概要
- 名称: 株式会社SHIFT
- 代表: 代表取締役社長 丹下 大
- 所在地: 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー
- 設立: 2005年9月
- 事業内容: コンサルティング、システム・アプリケーション開発、ソフトウェアの品質保証・テスト、保守・運用、AI活用・DX/AX推進支援など
- コーポレートサイト: https://www.shiftinc.jp/
本記事は株式会社SHIFTの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



