損保ジャパン、ペロブスカイト太陽電池の性能保証リスク補償する新保険を提供開始
損害保険ジャパンは、次世代の国産エネルギーとして期待されるペロブスカイト太陽電池の社会実装に向け、新たな保険を開発し提供を開始した。メーカーが製品の性能に関する保証制度を提供する際のリスクに備える仕組みで、積水化学工業のグループ会社である積水ソーラーフィルムに採用された。
保険開発の背景と目的
脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの導入が進む中、主原料であるヨウ素の生産量で日本が世界有数のシェアを誇るペロブスカイト太陽電池は、エネルギーの海外依存脱却に向けた国産技術として政府主導で社会実装が急がれている。
一方で、革新的な新技術はリスク評価のためのデータが不足しており、導入するユーザーと供給するメーカーの双方がリスクを抱える課題があった。これに対し損害保険ジャパンは独自の評価方法を構築し、積水化学工業および積水ソーラーフィルムと共同で本保険を開発した。
新保険の概要
ペロブスカイト太陽電池の運用プロセスにおいて、万が一性能等に関してメーカーによる保証対応が必要となった場合に、それに伴って発生するメーカー側の費用損害を包括的に補償する。これにより、メーカーの保証リスクを軽減し、ユーザーが安心して利用し続けられる環境づくりを後押しする。

ペロブスカイト太陽電池は、特徴的な結晶構造を持つ化合物を発電層に用いた日本発の次世代型太陽電池である。積水ソーラーフィルムが手掛けるフィルム型は従来のシリコン系太陽電池に比べて薄く、軽く、柔軟性がある特徴を備えており、耐荷重の観点で設置が難しかったビルの壁面や工場の屋根、窓や曲面などへの設置が可能となる。
積水ソーラーフィルムの代表取締役社長である上脇太氏は、普及を加速させるため大阪府堺市に量産工場を建設中であるとし、損保ジャパンとともに安心を届けながら普及を進めたいとしている。
今後の展望
損害保険ジャパンは、本保険を通じてメーカーの保証制度を支援し、企業や地方自治体がペロブスカイト太陽電池を安心して選択・投資できる環境の整備と社会実装をサポートするとしている。さらに、保険提供で得られる知見を活用し、将来の技術革新や多様な設置ニーズに対応した保険商品・サービスの開発を継続的に推進する方針だ。
本記事は損保ジャパンの発表をもとに作成。

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