EC業務の生成AI個人利用は9割超も業務自動化は3割にとどまる Nint調査
ECマーケットデータを提供する株式会社Nintは、EC事業の担当者から経営層まで100名を対象に実施した「EC業務のAI活用 実態調査 2026」の結果を公開しました。生成AIを週に数回以上利用する担当者が9割を超える一方、業務プロセスの自動化や開発系ツールの利用は3割程度にとどまる実態が明らかになりました。
個人利用が定着する一方、業務プロセスのAI化には遅れ
調査によると、生成AIの利用頻度は「ほぼ毎日」が71%、「週に数回」まで含めると93%に達し、「使ったことがない」という回答は1%でした。

その一方で、集計やレポート、監視といった業務プロセスの自動化・開発系AIツールの利用は32%にとどまり、開発系AIツールについては59%が未使用と回答しました。チャットなどの個人利用が普及している反面、業務プロセス全体をAIに任せる段階への移行には依然として隔たりがある状況が示されています。

定型業務に週5時間以上が半数、戦略立案が後回しに

集計やレポート、調査などの定型業務に週5時間以上を費やしている回答者は51%で、そのうち10時間以上と答えた割合は24%でした。時間を取られている業務の上位には「データの集計・転記」(37%)、「社内向け報告・会議資料」(36%)、「売上・実績レポートの作成」(31%)が挙がっています。
また「重要だと分かっているのに手が回っていないこと」を尋ねたところ、「競合・市場データを活かした戦略立案」が68%で最多となりました。次いで「新商品・新チャネルの開拓」(54%)、「顧客データの分析・活用」(45%)が続いており、日々の運営業務により戦略的な業務が後回しになっている実態が浮き彫りとなっています。
約半数が投資を断念、費用対効果の不透明さが主な要因
AIやデジタル投資に関して、断念した経験があると答えた割合は48%でした。断念の理由(断念経験者48名が対象)としては、「費用対効果が読めなかった」「費用が高かった」がいずれも50%で半数を占めました。
なお、本調査の回答者はEC事業者およびNintサービス利用者を中心としており、EC業界全体の縮図ではないと同社は注記しています。

株式会社Nint 概要
- 代表者:吉野順子
- 所在地:東京都新宿区西新宿八丁目17番1号 住友不動産新宿グランドタワー37F
- 設立:2019年2月
- 事業内容:ECデータ分析サービスの提供、EC支援ソリューションの提供
本記事は株式会社Nintの発表をもとに作成しています。
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