3.11メモリアルネットワークが基金の報告会・説明会を12月3日にハイブリッド開催へ
公益社団法人3.11メモリアルネットワークは、2026年12月3日に「3.11メモリアルネットワーク基金 2026年度報告会・2027年度説明会 ~伝承の輪、支えあいの輪を未来へ~」を開催します。会場の仙台市市民活動サポートセンターとオンライン(Zoom)によるハイブリッド形式で実施されます。
東日本大震災の伝承活動の現場における最新調査結果の報告や実践団体の発表に加え、震災伝承を通して事業継続計画(BCP)の考え方を変えた企業などを交えたパネルトークが予定されています。
震災伝承の現場における課題と開催の背景
東日本大震災の発災から15年が経過するなか、同法人が実施した「東日本大震災伝承活動調査」によると、岩手・宮城・福島の伝承施設・団体への訪問者数は2024年と2025年に2年連続で減少しました。また、伝承団体の87%が「活動継続に強い不安」を抱えている実態が明らかになっており、資金難や人手不足から活動の縮小や解散を余儀なくされる草の根団体も出てきています。
復興財源が収束を迎えるなか、当事者による語り継ぎや絵本・アートによる表現、経験の聞き書きなど多様な工夫が現場で重ねられている一方で、未来へ教訓を伝え続ける体制は岐路に立たされているとしています。
「3.11メモリアルネットワーク基金」は、民間の伝承活動を企業や市民の寄附で支える仕組みとして2017年に公募を開始しました。これまでに累計86,637,553円の寄附が寄せられ、各地の伝承団体の活動へ累計67,395,738円が助成されてきました。
現在、基金残高は残り3年分を切る状況となっており、助成をできる限り長く継続させるため、今年度より助成上限を1,000万円から700万円に引き下げて運用されています。本会は、これまでの成果の報告とともに、伝承を未来へつなぐ循環を考える場として催されます。
実践報告やBCPを巡るパネルトークを実施
当日のプログラムでは、代表理事の武田真一氏による開会挨拶に続き、過去の採択団体を対象に助成の成果などを初めて調査した結果が報告されます。
第2部では、一般社団法人トナリノ 理事・事務局長の吉田隆介氏(岩手県)、やまもと語りべの会 会長の渡邉修次氏(宮城県)、一般社団法人大熊未来塾 事務局の義岡翼氏(福島県)の3団体が登壇し、成果報告を行います。
第3部のパネルトークでは「伝承が生み出す、人の変化、社会の変化。― 発災15年目に問う、民間資金が担い手を支える意義と、命を守る力の循環」をテーマに議論が交わされます。登壇者は以下の通りです。
- 手塚裕樹 氏(株式会社村尾技建 専務取締役)
- 白川由利枝 氏(公益財団法人地域創造基金さなぶり 理事長)
- 井川定一 氏(Stanford Social Innovation Review Japan 副編集長)
- 中川政治(3.11メモリアルネットワーク基金事務局)
- モデレーター:三浦隆一(3.11メモリアルネットワーク基金事務局)
第4部では特別協賛・寄附企業である株式会社アイ工務店のコメントが予定されているほか、閉会後には株式会社良品計画から「全国の伝承活動を支える新たな仕組みづくりに向けて」の紹介と、事務局による2027年度基金公募の説明が行われます。会場参加者を対象とした交流・名刺交換タイムも設けられます。
- イベント名:3.11メモリアルネットワーク基金 2026年度報告会・2027年度説明会 ~伝承の輪、支えあいの輪を未来へ~
- 日時:2026年12月3日(木)13:00〜16:00(終了後16:20まで交流・名刺交換タイム)
- 会場:仙台市市民活動サポートセンター セミナーホール(仙台市青葉区一番町4-1-3)/オンラインZoom同時配信
- 参加費:無料(要事前申込)
- 申込締切:2026年12月2日(水)
- 主催:公益社団法人3.11メモリアルネットワーク
本記事は公益社団法人3.11メモリアルネットワークの発表をもとに作成しました。
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