WAKU、PreシリーズAで総額4.8億円を調達 分裂酵母の研究開発も初公表
バイオスタートアップの株式会社WAKUは、PreシリーズAラウンドにおいて総額4.8億円の資金調達を完了した。第三者割当増資によるエクイティ調達3.3億円と金融機関からの融資1.5億円を合わせたもので、事業拡大および研究開発に充てられる。同社はこの調達に合わせ、素材開発の基盤として研究を進めてきた「分裂酵母」の取り組みを初めて公表した。
資金調達の概要と引受先
WAKUは、2025年7月に実施した第三者割当増資による1.8億円の調達に続き、2026年8月に第三者割当増資で1.5億円、融資で1.5億円の資金調達を実施した。これにより、PreシリーズAラウンドにおける調達額はエクイティ3.3億円、デット1.5億円の総額4.8億円となった。
2026年8月の第三者割当増資には、既存株主の株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズと朝日メディアラボベンチャーズ株式会社に加え、南都キャピタルパートナーズ株式会社、とっとりキャピタル株式会社が新規で参加した。融資元は、株式会社東邦銀行、株式会社七十七銀行、あぶくま信用金庫となっている。
分裂酵母を基盤とする素材開発を初公表
同社は今回の発表にあわせ、素材開発の基盤として研究を進めてきた「分裂酵母」について初めて公表した。産業分野で広く用いられる出芽酵母とは異なり、分裂酵母は基礎研究のモデル生物としての活用が中心で、高機能素材を生産する産業基盤としての活用は限定的だった。
WAKUは、分裂酵母の特性を活かすことでグルタチオンをはじめとする高機能素材を生産できる可能性があると考え研究を進めており、関連技術について2026年8月に特許を出願した。今後は農業分野を起点に、食品、ヘルスケア、医薬品、化粧品、環境などの幅広い分野への展開を目指す方針を示している。

調達資金の使途と事業展開
調達した資金は、グルタチオンを活用したバイオスティミュラント「WAKUFUL」の事業拡大と、分裂酵母を活用した研究開発に充てられる。
WAKUFULに関しては、国内の販売代理店網の拡大や営業・マーケティング体制の強化、製造体制の拡充を図り、海外展開に向けた実証や事業開発も推進する。研究開発面では、分裂酵母によるグルタチオン生産技術の向上や量産・スケールアップ技術の開発、研究設備の拡充、知的財産の構築に取り組む。これらに伴い、研究や製造、営業、事業開発などの人材採用を進める予定としている。

代表取締役CEOの姫野亮佑氏は、資金調達を通じてWAKUFULの事業展開を加速するとともに、分裂酵母の研究開発を深め、独自の基盤から新たな素材や産業を生み出して社会課題の解決につなげていきたいとしている。
会社概要

- 会社名:株式会社WAKU
- 所在地:福島県南相馬市(支店・工場:岩手県花巻市)
- 代表者:代表取締役CEO 姫野亮佑
- 設立年月:2022年7月6日
- 事業内容:グルタチオンを活用した農業資材および分裂酵母由来高機能素材の研究開発・製造・販売
- URL:https://wakuwakudriven.com/
本記事は株式会社WAKUの発表をもとに作成
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