粉瘤の腫れ経験者の67.3%が放置 アイシークリニック実態調査
医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、過去3年以内に粉瘤の腫れや炎症を経験した全国の20〜60代の男女300人を対象に実施した実態調査の結果を公表した。調査によると、粉瘤が腫れた際に67.3%の人が「様子を見て放置した」と回答し、適切な受診行動をとった人は3割未満にとどまった。また、炎症性粉瘤を経験した人の82.7%が8〜9月の残暑シーズンに悪化したと回答している。
腫れの放置が約7割、8〜9月の残暑期に悪化が集中
調査結果によると、粉瘤が腫れた際の初期対応として「様子を見て放置した」と回答した人が67.3%となり、医療機関を受診した人は2割未満にとどまった。
腫れが最も悪化した時期については、82.7%が「8〜9月の残暑シーズン」と回答した。高温多湿な環境が続き汗や皮脂の分泌が活発になることで、細菌感染のリスクが高まる傾向がみられる。



治療法の認知度に課題、再発防止を重視する声が最多

治療法に関する設問では、応急処置である「切開排膿」と袋ごと除去する「根治手術(摘出術)」の違いを正しく理解していた人は23.0%にとどまり、6割以上が違いを知らないと回答した。また、切開排膿を受けた人のうち、その後に根治手術を受けた割合は38.3%だった。
一方で、粉瘤の治療を受ける際に最も重視することとしては「再発しないこと」が52.0%で最多となった。
炎症時は切開排膿を先行する二段階治療が標準
アイシークリニックの髙桑康太医師は、炎症性粉瘤は腫れている段階では袋が周囲組織と癒着して境界が不明瞭になるため、無理に摘出しようとすると取り残しや術後感染のリスクが高まると指摘している。そのため、まずは切開排膿で膿を出して炎症を鎮め、1〜2ヶ月後に根治手術を行う二段階治療が標準的な治療方針になると説明した。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、感染を伴う粉瘤に対しては切開排膿を先行させ、炎症消退後に根治的切除を行う段階的治療が推奨されている。同クリニックの監修医師による手術実績に基づくと、二段階治療を行った場合の再発率は3%未満である一方、切開排膿のみで終了した場合などの再発率は30〜50%と報告されている。
調査概要とクリニック情報
本調査の概要は以下の通りである。
- 調査対象:過去3年以内に粉瘤の腫れ・炎症を経験したことがある全国の20〜60代の男女
- 調査期間:2026年8月10日〜8月19日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答数:300名
医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、皮膚科・形成外科を専門とし、新宿院、渋谷院、上野院、池袋院、東京院、大宮院の計6院を展開している。
本記事は医療法人社団鉄結会アイシークリニックの発表をもとに作成。
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