GEヘルスケア、Vscan向け肺エコー支援AI機能を2026年11月に発売へ
GEヘルスケア・ジャパンは、携帯型超音波診断装置「Vscan」シリーズに肺エコー支援AI機能「Lung Guidance」を追加し、2026年11月5日より日本で販売を開始します。既存の「Vscan Air」を利用しているユーザーには、有償アップグレードとして提供されます。2025年に発売した「Caption AI」「Auto Bladder Volume」に続く同シリーズ3つ目のAI機能となります。
開発の背景と肺エコーにおける課題
日本では高齢化の進展に伴い、肺炎や心不全、慢性呼吸器疾患などへの対応を必要とする高齢患者の増加が見込まれる一方、限られた医療資源の中で増大する医療ニーズに対応していくことが社会的な課題となっています。また、医療の提供場所は病院内にとどまらず救急、在宅、地域医療などへ広がりを見せており、患者のそばで状態を把握するPOCUS(Point of Care Ultrasound)の活用が期待されています。
肺エコーは、X線による被ばくを伴わずに呼吸苦を呈する患者の肺の状態をベッドサイドで評価できる手法です。一方で、適切な画像の取得や評価には術者の経験が影響するため、GEヘルスケアが2026年8月〜10月に実施したユーザー向けアンケートの結果に基づき、これまで肺エコーに習熟する機会が少なかった医療従事者にとって学習や実践のハードルとなることが示唆されていました。
新機能の「Lung Guidance」は、AIが肺エコーのランドマークをリアルタイムに表示しながら画像取得を支援し、取得画像からB-Lineの自動検出やスコアリングを行うものです。主に以下の機能を備えています。
- ランドマークガイダンス(画像取得支援/自動画像保存):胸膜ライン、A-line、肋骨陰影、横隔膜などのランドマークを画面上にリアルタイム表示して適切な走査を支援します。クオリティメーターで画像品質を示し、設定基準を満たした画像は自動保存されます。取得クリップから適切なものを自動選択して動画保存するSave Best Clip機能も備えています。
- B-Line Detection & Scoring(B-Line自動検出・レポート作成機能):BLUEプロトコルに沿った8つの肺ゾーンの画像取得を支援し、取得画像からB-Lineを自動検出します。検出本数に応じた自動スコアリングからレポート作成までを一貫して支援します。
携帯型超音波診断装置「Vscan」シリーズの歩み
手のひらサイズの携帯型超音波診断装置である「Vscan」シリーズは、2010年の日本発売以来、国内で約15,000台以上を販売してきました。2021年にはワイヤレス化を実現し、2025年にはシリーズ初のAI機能「Caption AI」を発売しています。同社は、AIと携帯型超音波診断装置を組み合わせることで、病院内だけでなく救急や在宅、地域医療など、より多様な医療現場における超音波の活用を支援し、患者により近い場所での医療に貢献していく方針です。
製品および会社情報
- 販売名称: 汎用超音波画像診断装置 Vscan Air
- 医療機器認証番号: 303ACBZX00012000
- 会社名: GEヘルスケア・ジャパン株式会社
- 代表者: 代表取締役社長兼CEO 松岡 慎一
- 本社所在地: 東京都日野市
- 設立: 1982年
- 国内社員数: 約1,500名(本社および60カ所の事業拠点)
- ホームページ: https://www.gehealthcare.com
本記事はGEヘルスケア・ジャパン株式会社の発表をもとに作成しました。
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