東京ガスネットワークが日本ガス協会の2026年度技術賞を2件受賞
東京ガスネットワーク株式会社(社長:棚澤 聡)は、一般社団法人日本ガス協会が主催する「2026年度 技術賞」において2件の取り組みで受賞しました。
受賞したのは、株式会社ニシヤマと連携した「ねじ接合部からの漏えいに対する本修理工法「ReTOS工法」の開発」と、東京ガスiネット株式会社と連携した「ガス管損傷危険度点数化と層別管理の導入による他工事巡回業務の効率化」の2件です。
本修理工法「ReTOS工法」の開発
東京ガスネットワークの供給エリアでは、顧客の敷地内にある低圧ガス管のねじ接合部からの漏えいが高い割合を占めており、施工環境や作業者の技量の影響を受けにくく安定した品質を確保できる工法が求められていました。これを受け、専用の型枠と樹脂を用いて外面から簡便かつ短時間で本修理できる「ReTOS工法」を開発し、2025年7月より導入を開始しました。



開発にあたっては、施工性と品質を両立するために20種類以上のサンプルを評価し、要求性能を満たす樹脂を選定して専用の二液硬化型樹脂「ReTOS樹脂」を製作しました。樹脂をカートリッジからミキシングノズルを通じて専用型枠に充填する方式を採用し、型枠の材質や形状も最適化しています。これらの工夫による施工の簡便性と品質の安定性が評価されました。今後は追加開発によって適用範囲の拡大を進める方針です。
道路工事や水道工事などのガス管以外の工事(他工事)によるガス管損傷を防ぐため、同社は工事現場の巡回・安全指導を行っています。従来は巡回の優先順位付けが担当者の経験に依存し、現場ごとのリスクが可視化されていない点が課題でした。



この課題に対し、ガスの圧力や現場環境などのデータを基にした「インパクト」と、ベテラン社員へのヒアリング内容をAIで分析・数値化した「現場点数」を掛け合わせ、ガス管損傷の「危険度点数」という指標を構築しました。さらに、基準点以上の現場を巡回対象とする「層別管理」を導入し、他工事管理業務の支援システム「Mercury」に実装して巡回の優先順位を判断できるようにしました。
これにより、他工事損傷指数の改善による保安の高度化を図りながら、2018年度比で年間66,000時間(巡回員約200名、1人当たり年間約330時間)の業務時間削減を達成しました。今後はAIの活用を進め、移動ルートや人員配置の自動化、他インフラ業界への展開を図っていくとしています。
本記事は東京ガスネットワーク株式会社の発表をもとに作成しました。
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