Medlissとエーアイ、NEDOのGENIAC-PRIZEに共同応募
株式会社Medlissは、株式会社エーアイとともに、産婦人科を運営する医療法人社団を応募主体として、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」に共同応募した。公募のテーマは「エッセンシャルワーカーの人手不足解消に資するAIを活用した業務プロセス改革」となっている。

本提案では、Medlissの医療ITシステム開発・運用に関する知見と、エーアイの音声認識技術および国産基盤モデルを組み合わせ、産婦人科の診療現場に特化した音声AIエージェントの開発や実証に取り組む方針だ。医療従事者の発話から診療情報を整理し、診療記録の作成や情報共有を支援することで業務負担を軽減し、妊産婦と向き合う時間の創出を目指すとしている。
産婦人科における業務負担と人材不足の背景
産婦人科の現場では、診療や分娩介助、妊産婦へのケアのほか、問診票の確認、診療記録の作成、同意書の説明、医療従事者間の申し送りなど多様な業務が発生している。特に分娩を扱う医療機関では24時間体制の対応が求められる一方、人材確保や業務負担の軽減が重要な課題となっている。
診療記録の入力や定型的な説明業務に時間を費やす状況は、本来注力すべき妊産婦へのケアや対話の時間を圧迫する要因の一つとされる。これまで産婦人科領域を中心に課題解決に取り組んできたMedlissは、音声AI技術の活用によって診療現場の業務効率化と医療の質の向上を両立させる狙いだ。
産婦人科特化型音声AIエージェントの提案
提案するソリューションでは、タブレットとワイヤレスマイクを用いた音声入力を活用し、医療従事者が分娩中に手を止めず診療情報を記録できる仕組みを目指す。さらにAIが記録内容を確認し、不足する情報について追加確認を行うことで、記録業務の負担軽減と診療記録の質の向上を図る。
主な機能として以下の項目が挙げられている。
- 産科領域に特化した音声入力支援
- AIによる診療記録の作成支援
- 対話型AIによる記録内容の確認・補完
専門用語への対応と国内クラウドによる情報管理
医療現場でAIを活用する上では、専門的な医療用語の正確な認識や診療に役立つ形での情報整理に加え、患者の個人情報や診療情報を取り扱うためのセキュリティ配慮が求められる。産婦人科領域では日常的に専門用語や略語が用いられ、分娩経過の記録など場面に応じた情報整理が必要となる。
今回の取り組みでは、産科特有の用語や略語に対応した音声認識技術と国産基盤モデルを組み合わせ、発話から診療記録の作成までを一体的に支援することを目指す。また、医療情報の安全管理に関する関連ガイドラインを踏まえ、国内クラウド環境でのデータ保存・処理を基本とした安全なシステム構築を想定している。
今後の展望とGENIAC-PRIZEの概要
Medlissは産婦人科領域での知見を生かし、医療現場のニーズに即したAIソリューションの開発を推進する方針だ。エーアイの音声関連技術と組み合わせることで日常業務の効率化を図り、実際の医療現場での活用に向けた開発や実証を目指すとしている。
なお、応募先の「GENIAC-PRIZE」は、生成AIサービスによる社会課題や具体的なニーズの解決をテーマに、開発・実証された生成AIアプリケーションや成果を募集し、その成果に応じて懸賞金を授与するNEDOのプログラムである。
関連企業概要
株式会社Medliss
- 本社:東京都港区赤坂4-8-19 赤坂フロントタウン3F
- 設立:2025年6月
- 事業内容:医療・ヘルスケア領域におけるAIソリューションの企画・開発・提供、医療現場の業務効率化を支援するシステムの開発・運用
- ホームページURL:https://medliss.com/
株式会社エーアイ
- 本社:東京都文京区西片1-15-15 KDX春日ビル 受付7階
- 設立:2003年4月
- 事業内容:音声関連技術の研究開発および関連サービス・ソリューションの企画・提供 デジタルマーケティングソリューションの提供およびそれに伴うシステム設計など
- ホームページURL:https://www.ai-j.jp/
本記事は株式会社Medlissの発表をもとに作成。
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