BIOTECHWORKS-H2がマレーシアで廃棄物起源水素のFS始動へ
株式会社BIOTECHWORKS-H2は、マレーシアでの都市廃棄物を原料とする水素製造事業実施可能性調査(FS)について、経済産業省の「令和7年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)」の交付決定を受け、調査を開始した。交付決定は2026年10月19日付で、応募238件のうち採択された65件の1件となる。同社は現地パートナーとの連携を通じて、技術・経済・規制の観点から事業化の可能性を検証する。
都市廃棄物から水素製造を目指すFSの内容
本事業は、マレーシアにおいて都市廃棄物を原料とする水素製造事業の実現可能性を検証し、現地パートナーとの戦略連携を活用して「水素3本柱型(太陽光・バイオマス・廃棄物起源)」プラント構造の実現可能性を確認することを目的としている。
FSではペナン州の都市廃棄物を対象としており、以下の取り組みを進めるとしている。
- 廃棄物の組成・量・季節変動の実測
- 独自の前処理による品質とガス化適性の検証
- 技術・経済性・規制の三側面からの事業化可能性の評価
- 現地パートナーとの商用化に向けた連携枠組みの確立


独自の一貫スキーム「REBORN by BIOTECHWORKS-H2」

同社は、リサイクルが難しい混合廃棄物を分別せずに粉砕・ペレット化し、7つのデバイスで分析して水素製造に最適な配合に整える技術を持つ。これをガス化することで、組成がばらつく廃棄物からでもクリーン水素を安定して製造できるとしている。また、燃料チップにデータをのせることで、原料から水素製造、GHG削減までをすべてトレースする仕組みを構築しており、このスキームを「REBORN by BIOTECHWORKS-H2」として提供している。
現地企業Hualang Energy社との連携と今後の展開
本FSは、現地パートナーであるHualang Energy Sdn Bhdとともに推進される。両社が2025年10月に締結した戦略的協業契約(SCA)は、「マレーシアにおける廃棄物由来水素(Waste-to-Hydrogen)事業開発に向けたHualang Energy社との戦略的協業契約(SCA)締結」として、経済産業省が2026年10月9日に公表した第4回AZEC閣僚会合向けMOU案件リスト一覧にも掲載されている。
株式会社BIOTECHWORKS-H2の代表取締役 CEO&Founderである西川 明秀氏は、既にPoCで廃棄物水素化の技術的な実現性は確認しているとし、本FSを通じてマレーシアでの事業化の可能性を調査し、実現に向けて動いていく意向を示している。同社はFSのデータをもとに大型実証と商用化へ進め、マレーシアからASEAN、そして日本国内へ展開する方針だ。
会社概要
- 会社名: 株式会社BIOTECHWORKS-H2(BIOTECHWORKS-H2 Co., Ltd.)
- 所在地: 東京都渋谷区神宮前6-18-3 神宮前董友ビルⅡ 6階
- 代表者: 代表取締役CEO 西川 明秀
- 設立: 2023年7月5日
- 事業内容: 廃棄物から水素を生成し再生可能エネルギー化する技術開発およびライセンス事業
- URL: https://www.biotechworks.co.jp
本記事は株式会社BIOTECHWORKS-H2および経済産業省の発表をもとに作成。
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