資生堂子ども財団の奨学金が20周年へ 27年度の募集は26年11月開始
公益財団法人資生堂子ども財団は、社会的養護下で暮らし大学・短期大学・専門学校への進学を目指す子どもたちを対象とした「資生堂子ども財団奨学金」事業を展開しています。同財団の設立35周年事業として2007年にスタートした本制度は2027年で20周年を迎え、これまで102名の奨学生を支援してきました。同財団は2026年11月より、2027年度奨学生の募集を開始します。
社会的養護下の子どもの進学状況と課題
多くの児童が18歳で施設や里親のもとを離れて自立をする中、学費や生活費の負担が壁となり、進学を諦めざるを得ないケースは今も少なくありません。
奨学金事業の開始初期、児童養護施設で暮らす高校生の大学・短期大学・専門学校等への進学率は23.1%(*1)でした。公的支援の拡充や民間団体の取り組みにより、近年では41.4%(*2)まで向上しています。しかし、全高校生の進学率である77.3%(*3)と比較すると、依然として開きが存在しています。また、進学格差の根底には「将来像を描く機会の不足」や「周囲のサポート不足」といった課題も残されています。
給付にとどまらない多角的な支援を展開
同財団は、奨学金給付に加え、毎日の生活を支える物資支援や、同じ境遇で夢に向かって歩む仲間同士が前向きな気持ちを分かち合える交流会の場を提供しています。
また、自立支援事業を通じて進学前から子どもたちの将来に対する意欲向上を目指し、各種セミナーを開催しています。そのひとつである「未来デザインプログラム」では、資生堂の拠点を活用した職業体験や社員との対話を通じ、将来の選択肢を広げ、自分らしい未来を描くための機会を提供しています。2026年には、(株)資生堂 本社、(株)資生堂 福岡久留米工場、資生堂ジャパン(株) 広島オフィスで開催されました。
2027年度「資生堂子ども財団奨学金」の募集概要
2026年11月より募集が開始される2027年度の概要は以下の通りです。
- 対象:児童養護施設など社会的養護下で暮らし、大学・短期大学・専門学校への進学を目指す方
- 支援内容:奨学金給付(年間50万円 返済不要)、物資支援「ぎんざ通信」、交流会への参加
公益財団法人 資生堂子ども財団の概要
- 法人名:公益財団法人 資生堂子ども財団
- 設立日:1972年4月8日
- 代表者:理事長 塩島 義浩
- 所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7-5-5
- 公式HP:https://www.shiseido-zaidan.or.jp/
- 公式Facebook:https://www.facebook.com/zaidan.shiseido/
*1 児童養護施設児における平成21年度末に高等学校等を卒業した児童のうち、平成22年5月1日現在の状況(出典:こども家庭庁) *2 児童養護施設児における令和5年度末に高等学校等を卒業した児童のうち、令和6年5月1日現在の状況(出典:こども家庭庁) *3 令和5年度末に高等学校等を卒業した児童のうち、令和6年5月1日現在の状況(出典:こども家庭庁) ※社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこと(出典:こども家庭庁 https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/)。
本記事は公益財団法人資生堂子ども財団の発表をもとに作成されています。
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