すららネット、インドネシアの送り出し機関にすらら にほんごを導入
株式会社すららネットは、日本語学習ICT教材「すらら にほんご」を、インドネシアの人材送り出し機関であるFuji Academy Jembrana校に導入しました。日本語教員の確保が課題となる地方部において、同教材を授業の中心に据えることで、教育品質の維持と学習管理の効率化を目指す実証を行います。同校の年間約1,000人から2,000人規模への送り出し体制拡大を見据え、日本語教育のデジタル化を支援する方針です。
地方校における日本語教員不足と教育品質の維持
Fuji Academy(フジアカデミー)は、日本で福祉事業などを手掛けるキャレオス株式会社(広島県福山市)が運営する送り出し機関です。2025年末時点で日本の在留インドネシア人は前年の33.2%増の266,069人となり、そのうち特定技能・技能実習生の合計が21万1,922人(79.7%)と約8割を占めています。
人材送り出しが拡大する一方で、現地では日本語教員の採用競争が激化しており、特に地方部では指導経験を持つ教員の確保や、拠点間での教育水準の均一化が課題となっています。バリ島西部に開校したジュンブラナ校は中心都市デンパサールから車で約3時間離れており、指導者に左右されない均一な教育環境の整備が求められていました。

フジアカデミー・ジュンブラナ校では、授業の中心に「すらら にほんご」を配置し、生徒が文字や文法を自立学習スタイルで学んでいます。教員は学習ログを通じて理解度を確認し、不十分な箇所の解説や復習を実施します。

学習管理画面にはジュンブラナ校だけでなく、デンパサール本部や他校舎からもアクセスが可能です。拠点をまたいで学習進捗やテスト結果を随時共有し、必要に応じて助言や授業計画の調整を行うことで、教員の指導経験に左右されにくい授業運営を図っています。現地で指導にあたるヌリマム・アルフィアン・フザイン教員は、導入により生徒一人ひとりの学習状況が確認しやすくなり、生徒自身も自分のペースで学べるようになったと評価しています。
介護職や自動車運送業を目指す生徒が学習


2026年6月に開校したジュンブラナ校では、第1期生の45人がJLPT N4またはJFT-Basic A2レベルの合格、および分野別の技能測定試験の対策に取り組んでいます。受講生の内訳は、介護職を目指す一般コースが27人、2024年に特定技能制度の対象分野に追加された特定技能「自動車運送業」を目指すドライバー養成コースが18人です。9月には第2期生も入学し、学習を開始しています。
通学制の同校では学習進捗の管理が課題とされていましたが、第1期生のほとんどが入学から4か月を経過した時点でも計画に沿って学習を進めています。
実証結果の水平展開と送り出し体制の拡充
フジアカデミーでは、ジュンブラナ校での成果をもとに他地域の既存校や新設校への展開を進め、年間約2,000人規模の人材を送り出す体制の構築を目指しています。

東京都千代田区に本社を置き、代表取締役を湯野川孝彦氏が務めるすららネットは、今回の取り組みを通じて知見を蓄積し、同様の課題を抱える国内外の送り出し機関への展開を進めていくとしています。

- 株式会社すららネット コーポレートサイト:https://surala.co.jp/
- サービスサイト:https://surala.jp/
- すらら にほんご:https://surala.jp/service/service_other/nihongo/
本記事は株式会社すららネットの発表をもとに作成。
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