多摩大学経営大学院、2026年度秋学期にIMS学ぶ新科目を開講
多摩大学経営大学院(多摩大学大学院経営情報学研究科)は、修士課程MBAコースにおいて新科目「イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の理論と実践」を2026年度秋学期より開講しました。イノベーション・マネジメントの国際規格ISO 56001の発行を受け、日本発のイノベーション理論である知識創造論とIMSを統合的に学ぶ全8回の科目です。講義は、知識創造論とイノベーション・マネジメントの研究や実践を手がけてきた紺野登 名誉/特任教授が担当し、IMSの国内普及を推進する一般社団法人 Japan Innovation Network(JIN)の協力を得て実施されます。
国際規格ISO 56001の発行と組織的な仕組みづくり
新規事業の創出において人材だけでなく仕組みの重要性が指摘されるなか、イノベーション分野にも国際標準となる仕組みが登場しています。2024年9月には、イノベーション・マネジメントシステムに関する初の認証可能な国際規格としてISO 56001が発行され、日本国内でも認証を取得する企業が現れ始めています。
IMS(Innovation Management System)は、組織がイノベーションを通じて継続的に価値を生み出すための経営の仕組みと位置づけられています。機会の探索や仮説の構築、学習と適応を重ねる活動を経営基盤として支えるもので、個人の才能や一時的な取り組みに依存せず、イノベーションを偶然から組織的な仕組みへと転換することを目指しています。

知識創造論とISO 56000シリーズを統合した講義内容
本科目は、多摩大学経営大学院が重視してきた経営の実学教育および知識創造論と、IMSを統合的かつ実践的に学べる構成となっています。
講義では、知識創造論のSECIモデルや「場(Ba)」の理論をはじめ、破壊的イノベーション、エコシステム、経済成長と制度進化といった視点を企業と社会の双方から扱います。さらに、ISO 56000シリーズにおける価値の実現やリーダーシップ、組織文化などの原則を学んだうえで、認証要求事項を定めたISO 56001や運用指針であるISO 56002をもとに、IMSの構造と運用、成熟度評価、国内外の実装事例を学びます。規格への形式的な対応や認証取得を目的とするのではなく、自社の経営課題に照らして戦略的な問いからIMSを捉える方針です。
経営全体と連動する専門人材の育成
本科目を通じて、IMSの体系的な理解に加え、専門分野を横断する思考力、知識創造を実践するリーダーシップ、エコシステムを設計する視点の獲得を目指します。

育成を想定しているのは、イノベーションを個別の活動にとどめず、経営全体と結びつけて推進する「イノベーション・マネジメント・プロフェッショナル」です。次世代の収益基盤となる事業創造や組織的な活動の重要性が高まるなか、人的資本経営の観点からもこうした専門スキルを備えた人材の育成を進めるとしています。
科目概要および担当教員
本科目の概要および担当教員の経歴は以下の通りです。なお、国内MBAで初とする記載は、JINへの確認による当大学院調べ (2026年10月時点)に基づきます。
- 科目名:イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の理論と実践
- 開講:2026年度秋学期
- 講義回数:全8回
- 担当:紺野登 名誉/特任教授
- 協力:一般社団法人 Japan Innovation Network (JIN)
担当教員プロフィール
- 紺野登:多摩大学経営大学院 名誉/特任教授、エコシスラボ代表、欧州ピーター・ドラッカー協会シニアフェロー、一般社団法人 Japan Innovation Network (JIN) Chairperson。知識創造論、デザイン思考、イノベーション・マネジメントシステムなどを研究し、企業のイノベーション活動の実践支援にも携わる。著書に『イノベーション全書』、野中郁次郎氏との共著に『知力経営』『構想力の方法論』などがある。
多摩大学経営大学院(多摩大学大学院経営情報学研究科)
- 所在地:東京都港区港南2-14-14 品川インターシティフロント5階
- 公式サイト:https://tgs.tama.ac.jp/
本記事は多摩大学経営大学院の発表をもとに作成しています。
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