リーガルテック、M&A向けの買手候補別開示管理テンプレートを提供開始
リーガルテック株式会社は、複数の買手候補が参加する競争入札型のM&Aプロセスに対応した「買手候補別開示管理テンプレート」の提供を開始します。
本テンプレートは、一次検討やNDA締結、意向表明、デューデリジェンス、最終交渉といった進行段階に合わせて、「どの候補者に、どの情報を、どの条件で開示するか」を整理するための実務資料です。同社が提供する「リーガルテックVDR」の権限設定や電子透かし、活動ログなどの機能と組み合わせることで、候補者ごとに独立した情報開示環境を設計し、競争性を保ちながら機密情報の過剰開示を抑える運用を支援します。
買手候補の増加に伴う情報開示管理の複雑化が背景
M&Aの売却プロセスでは、複数の買手候補に同時並行で情報を提供し、条件や戦略的適合性を比較するケースがあります。候補者ごとの検討状況が異なる中で、同じ共有フォルダーやメール送付を使い続けると、必要以上の情報を早期に開示したり、離脱済みの候補者にアクセスが残ったりするリスクが生じます。
特に候補者に競合企業が含まれる場合は、顧客別売上、価格・原価、未公開の製品計画、技術仕様などの開示時期と範囲を慎重に管理する必要があります。なお、経済産業省の「M&Aに関する各種ガイドライン及び出版物」でも関連情報が公開されています。
競争入札型M&Aでは候補者全員に同じ資料を同じタイミングで見せるとは限らず、初期段階では限定情報に留め、意向表明後や最終候補選定後に重要情報を追加するなど段階的な開示が行われます。また、候補者の事業属性や競合関係によって開示可能な資料が異なる場合もあるため、候補者単位で閲覧権限を整理し、開示判断とシステム上の設定を対応させることが重要となります。
本テンプレートでは、実務に沿った以下の項目を整理します。
- 候補者・関係者の整理(候補企業、FA、金融機関、弁護士、会計士など参加関係者の整理)
- 選考フェーズの設定(初期検討、NDA締結、一次入札、DD、最終入札、契約交渉などの段階設定)
- 候補者別の開示範囲(候補者の属性・競合関係・検討段階に応じた閲覧可能資料の整理)
- 重要資料の持ち出し条件(顧客別情報、価格・原価、技術情報等の閲覧のみまたはダウンロード可否の整理)
- 候補者離脱時のアクセス停止(検討辞退や選考落ちとなった候補者への速やかなアクセス停止運用の設定)
- 開示証跡の保存(閲覧・ダウンロードの日時や担当者の確認と、必要なログの案件記録保存)
候補者別に分けると効果的な情報として、顧客別売上・契約条件、仕入価格・原価構造、未公開の研究開発計画、製品ロードマップ、主要人材・報酬情報、知財・技術ノウハウ、競争上センシティブな営業情報などが挙げられます。
一般的なクラウドストレージとの差異と想定される利用場面
一般的なクラウドストレージにもサービスや契約プラン、設定によって共有期限や権限管理、操作ログ等の機能があります。一方で今回の対象業務では、案件ごとに参加者が変わり、検討や交渉の進行に応じて開示範囲を変更する必要があります。「リーガルテックVDR」では、案件や相手方ごとに独立したルームを設け、ユーザー・グループ・フォルダー単位で権限を管理しながら、資料の閲覧条件と活動ログを一つの環境で確認できます。
想定される利用場面は以下の通りです。
- オークション形式の事業売却
- 複数スポンサーが参加するM&A
- 競合企業を含む買手探索
- 一次・二次DDを分けて行う案件
- 候補者の絞り込みに応じて開示範囲を拡大する案件
現在、本テンプレートを利用した「リーガルテックVDR」のトライアルを受け付けています。トライアルでは、登録ユーザーやフォルダー権限の設定、資料ごとの閲覧・ダウンロード等の条件設定、電子透かしや二段階認証、IPアドレス制御の確認、活動ログ確認、案件終了時のアクセス停止運用などを確認できます。
「リーガルテックVDR」および提供元の概要は以下の通りです。
- サービス名:リーガルテックVDR
- 利用料金:月額30,000円から
- ストレージ容量:1GBから
- ユーザー数:無制限
- 製品サイト:https://www.legaltechvdr.jp/
- 会社名:リーガルテック株式会社
- 所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- 代表者:代表取締役CEO 平井智之
- コーポレートサイト:https://www.legaltech.co.jp/
- お問い合わせフォーム:https://form.legaltech.co.jp/aos/legaltechvdr/input/
本記事はリーガルテック株式会社の発表および経済産業省の公表情報をもとに作成しました。
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