サンワシステムが系統用蓄電池事業へ本格参入 2027年に30MW規模目指す
高島株式会社グループの株式会社サンワシステムは、2026年1月に「ストレージ事業部」を新設し、系統用蓄電池事業へ本格参入した。同事業部の発足から約2カ月で受注した第1号案件は2026年5月に着工し、同年9月に運転を開始している。同社はさらに5件をすでに受注しており、2027年までに30MW規模、中長期では100MW超の事業規模を目指すとしている。

系統用蓄電池事業への参入背景
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い電力需給の調整力確保が一層重要視される中、系統用蓄電池に対する需要が高まっている。天候等によって発電量が変動する太陽光発電や風力発電などの普及が進むにつれて、需給状況に応じて充放電を行う大型蓄電池の重要性が増している。
株式会社サンワシステムは、高島株式会社グループの事業基盤に加え、需要地から離れた場所で発電した再エネ電力を送配電網経由で企業などに長期供給する電力購入契約であるオフサイトPPA事業等で培った案件開発や設計、調達、施工、保守管理のノウハウを活用できる新たな事業領域として、系統用蓄電池事業への参入を決定した。案件の発掘・開発から運転開始後の保守管理まで一貫して事業を推進できる体制の構築を進めている。
専門組織「ストレージ事業部」を新設
本格的な事業推進に向け、同社は2026年1月に専門組織「ストレージ事業部」を新設した。
同事業部では、系統用蓄電池の案件発掘・開発および設計、調達、施工を中心に、各分野のパートナー企業と連携しながら案件の事業化から運転開始までを一貫して推進する。再生可能エネルギー事業で培ってきた知見を生かし、案件ごとの特性や事業スキームに応じた柔軟な体制の構築を図る。
第1号案件における協業体制
運転を開始した第1号案件では、3社がそれぞれの専門性を生かした体制で事業を推進している。各社の役割は以下の通りとなる。
- 株式会社サンライフコーポレーション:事業体制の構築・推進。アグリゲーターおよび採用する蓄電池メーカーの選定など、プロジェクトの事業体制を構築し、事業を推進。
- デジタルグリッド株式会社:アグリゲーション。アグリゲーターとして、電力取引・需給調整等の知見を生かした蓄電池の運用を担当。
- 株式会社サンワシステム:案件開発・設計・調達・施工。案件の発掘・開発から、蓄電池設備の設計・調達・施工までを担当。
事業進捗と今後の目標
株式会社サンワシステムは今後もパートナー企業との連携を通じて案件開発を進め、事業の拡大を図るとしている。発表された事業進捗と目標は以下の通り。
- 第1号案件 :2026年9月 運転開始(稼働中)
- 受注済み案件:第1号案件に加え5件を受注、順次着工予定
- 2027年目標 :30MW規模へ拡大
- 中長期目標 :100MW超の事業規模を目指す
株式会社サンワシステムの概要
株式会社サンワシステムは東京都品川区東品川4-12-6 品川シーサイドキャナルタワー14Fに拠点を置き、代表取締役社長は森井宏明氏が務める。親会社は東証プライム市場上場の高島株式会社(証券コード:8007)で、ストレージ事業部ではオンサイト/オフサイトPPA、低圧、高圧系統用蓄電池の用地開発・設計・施工を手掛けている。
本記事は株式会社サンワシステムの発表をもとに作成しています。
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