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T-4OOをMetaRozettaに刷新、ロゼッタが完全自動翻訳Lv4を実現

株式会社メタリアルグループの株式会社ロゼッタは2026年10月14日、翻訳業界における自動化の段階を定めた「自動翻訳レベル(Lv0〜Lv5)」を提唱するとともに、高精度産業翻訳AI「T-4OO」を刷新した新サービス「MetaRozetta」の提供を開始した。人手による確認や修正を前提としない「完全自動翻訳Lv4」の実現を公表している。

人とAIの役割分担を示す6段階の自動翻訳レベル

同社は、自動運転のレベル分けや翻訳分野の先行研究を基に、人とAIの役割分担に応じた翻訳の自動化をLv0からLv5までの6段階に整理した。

主要なAI翻訳サービスでは、出力結果に対して人が確認や修正を行うポストエディットを前提とした「Lv2」に相当するものが中心とされる。これに対し、旧サービス「T-4OO」ではAIが誤訳リスクを抽出して人のチェック範囲を限定する「超高精度モード」によって「Lv3」を提供していた。今回の発表ではさらに進め、人手による確認や修正作業を前提としない完全自動翻訳Lv4に到達したとしている。

株式会社メタリアルのCMO(最高マーケティング責任者)である秋山史門氏は、人とAIのどちらが何を担うのかという役割分担を定義し、自動運転のレベルと対応させることで直感的に理解できるよう自動翻訳レベルを設計したと述べている。

完全自動翻訳について同社は、「AIが原文入力から完成した翻訳成果物の出力までの翻訳工程を自律的に完結し、その成立のために人による翻訳内容の確認・判断・修正を前提としない状態」と定義している。その品質基準として、センテンス単位で誤字脱字や数値の誤りなどを含む「明確な誤訳率」が0.01%未満であることを挙げている。

今回のLv4実現の根拠として示された品質検証では、明確な誤訳率0.003%(3,000ページに1センテンス未満に相当)を達成した。従来の「高精度」モードでの1.58%、2026/4/13提供の「超高精度(熟考)」モードでの0.05%から向上している。

なお、この0.003%という数値は、日本語から英語への翻訳、取扱説明書・マニュアルの10万センテンスを対象に、翻訳工程に人の確認・修正を挟まず出力された訳文をAIと複数の専門家が全文検証した社内評価の結果である。Text to Textの精度であり、ファイルからのテキスト抽出やレイアウト復元精度は含まず、すべての文書や条件での品質を保証するものではないとしている。

完全自動翻訳の実現に伴い、2017年の提供開始から2000分野・6,000社以上に導入されてきた「T-4OO」は、名称やロゴ、デザインを一新した「MetaRozetta」へと生まれ変わった。ITRの「ITR Market View:AI業務支援・認識市場2026」翻訳市場:ベンダー別売上金額シェア(2025年度実績・2026年度予測)において、同社サービスは国内シェア5年連続No.1(2021〜2025年度実績)を記録している。

新サービスにおいて完全自動翻訳Lv4が適用されるのは、日本語⇔英語を対象とした「最高精度(完全自動)」モードとなる。その他の言語では「超高精度(熟考)」モード(Lv3)などが提供される。既存のT-4OO利用者は、同日よりMetaRozettaとして利用可能となっている。

株式会社ロゼッタ MTカンパニー COOの新河戸健人氏は、「人が訳文を一文ずつ読み直さなくても、翻訳が完成する」状態の実現に触れつつ、今後は言語や文書の種類、ファイルごと翻訳するFile to Fileへの対応など、完全自動翻訳が成立する条件を広げていく考えを示した。

会社概要

  • 社名:株式会社ロゼッタ
  • 代表者:代表取締役 五石 順一
  • 事業内容:AI翻訳および専門文書AIの開発・運営
  • URL:https://www.rozetta.jp/

本記事は株式会社ロゼッタの発表をもとに作成。

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