マクセル、全固体電池バックアップモジュールを11月上旬から量産・国内販売へ
マクセル株式会社は、セラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を搭載した全固体電池バックアップモジュールの量産を11月上旬より開始し、産業機器向けに国内販売する。
同社は生産現場における電池交換工数の削減を目的として、2024年より顧客の工場内製造設備で全固体電池電源モジュールのテスト運用を実施してきた。現場環境下での安定したバックアップ動作とメンテナンス性への評価を受け、用途に合わせて選べる4機種を製品化した。
一次電池の交換に伴う製造現場の課題を解消へ
産業用ロボットやプログラマブルロジックコントローラー(PLC)など、ファクトリーオートメーション(FA)向けの産業機器では、停電時のメモリやリアルタイムクロック(RTC)のバックアップ電源として、塩化チオニルリチウム電池(ER電池)や二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)などの使い切りの一次電池が採用されている。
一次電池を使用する場合、定期的な交換作業に伴って機器を停止させる必要があり、製造ラインの稼働率低下の一因となっていた。また、使用環境によって想定より早く寿命に達することもあるため、電池残量や交換時期の定期的な確認が保全・保守作業の負担となっており、メンテナンス性の向上が求められていた。
既存電池の電圧に対応した4機種を展開、耐熱性は85°Cまで対応
開発されたモジュールは、バックアップ電源として広く使われているER電池(3.6V)とCR電池(3.0V)に対応した出力電圧を採用している。各電圧タイプで2種類の電池容量を揃え、計4機種から用途に応じて選択できる。
想定耐用年数は10年以上(使用環境により異なります)の特長を有し、一次電池の交換工数削減や、急な電池切れによるダウンタイムリスクの低減が期待される。さらに、85°Cまでの耐熱性も備えている。なお、本製品は利用する産業用機器(FA機器)での十分な検証が必要とされている。
取締役社長の中村啓次氏が率いるマクセル株式会社は、コーポレートバイライン「Micro batteries. Maximum impact. 」のもと、高い信頼性・高耐熱・高出力・大容量の4つの軸で、既存の電池では使用できなかった領域に適用可能な電池の製品化をめざすとしている。
国内外の展示会に出展を予定
本モジュールは、以下の展示会に出展される。
- maintenance Munich 2026(会期:2026年10月14日(水)~15日(木)、会場:MOC – Event Center Messe München)
- 計測展NEXT 2026(会期:10月21日(水)~23日(金)、会場:グランキューブ大阪)
- [名古屋] ファクトリーイノベーション Week(会期:11月25日(水)~27日(金)、会場:愛知県国際展示場)

本記事はマクセル株式会社の発表をもとに作成。
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