自然共生型ホテルのレストラン「Incense」で知る地場の魅力、富士山麓の贅沢な食体験を提供
富士山麓に佇む自然共生型ホテル「BLANC FUJI」内のレストラン「Incense(インセンス)」が、2024年11月1日より宿泊客以外のディナー予約受付を開始した。薪火料理から立ち上る香りと温もりが、訪れる人の五感を刺激する。
料理を通じて感じる、自然との共生
「Incenseは料理だけでなく、BLANCが大切にする『余白』を感じる特別な空間です」と店舗担当者は語る。大きな窓が印象的な店内は自然との調和が感じられ、食事の後には焚き火を囲んでスモアを楽しむこともできる。時間制限はなく、閉店時間の21時30分まで、ゆったりと過ごすことができるという。
地元食材を活かした創作料理
秋のディナーコース
- アミューズ:鮎と秋野菜のパートフィロ揚げ、地酒と燻製クリームのスープ仕立て
- 前菜:薪火セミドライトマトと3種のきのこ、豚リエットのタルト
- オードブル:富士の介サーモンの昆布締め、もち麦と薪焼き野菜のサラダ
- パスタ:薪火ローストポークとナスのリゾーニパスタ ポルチーニの香り
- メイン料理:山梨県産えぞ鹿ロースのロースト(+1000円で甲州牛に変更可能)
- デザート:巨峰とマロン、ピスタチオのパフェ
同店の大谷和人シェフは富士吉田の出身。30歳で地元に戻り、約20年にわたり料理人として腕を振るってきた経験から、富士山麓の食材を知り尽くしている。「和食とイタリアンの創作料理として、山梨・静岡の旬の食材をピックアップしています」と大谷シェフ。
現在提供されている秋のコースでは、ジビエ料理がメインとなっている。「富士山麓の鹿は、捕獲後約90%が処分されているのが現状。富士河口湖町が食肉活用を推進する中で、私たちも鹿肉のロース肉をメインディッシュとして提供しています」。
また、施設内の「BLANCガーデン」で育てられたハーブも料理に使用。料理に必要な分だけ用意でき、食材ロスを減らすことにも意識を向けている。
地域に根差したレストランを目指して
一般客の受け入れを始めた理由について、店舗担当者は、地元の人たちにもIncenseの料理を食べてもらいたいという思いがあったと説明する。「観光で訪れたお客様にはこのエリアの魅力をより深く知ってもらい、一方で地元の皆様には日常を少し離れた特別な時間を過ごしていただきたいんです。富士吉田にもこんな魅力的な店があると自慢できるような存在になりたいですね」。
「自然共生型ホテル」の新しい試み
“自由でサスティナブルなホテルづくりを可能にする”をミッションに掲げるBLANC FUJI。建てる、壊すといった従来のホテル建築のあり方を見直し、自然との共生を目指している。トレーラーハウスを活用した移動可能な客室「Movilla(モビラ)」を採用し、建築制限のある土地でも自然を壊すことなく活用できる仕組みを確立した。
「Incense」は、そんな自然共生型ホテルの理念を食事を通じて体現する場所。地元の食材を活かし、自然の恵みを味わいながら、心に「余白」をもたらす特別な時間を提供している。
<レストラン概要>
店名:「Incense(インセンス)」(BLANC FUJI内)
営業時間:18:00~21:30(Last Order 20:30)
アクセス:富士吉田ICから車で10分、富士吉田忍野スマートICから車で5分、富士山駅からバスで20分、タクシーで10分
予約制:ゆったりとした時間を過ごしてもらうため、3日前までに要予約。
メニュー:BLANC FUJI ディナーコース10,000円(税込) / 1人
別途キッズメニューも2,000円(税込)で用意あり。
BLANC FUJI 公式サイト
https://blanc-fuji.com/meal