銀座・炙屋 武蔵がリニューアル、エンタメ性を備えた「和焼肉」の世界へ
銀座コリドー通りに店を構える焼肉店「炙屋 武蔵」が、21年目にして初のリニューアルを実施。10月1日、「和焼肉」という新たなコンセプトを掲げ、店内演出にもこだわった空間として生まれ変わった。
21年の歴史を経て、原点回帰
「時代の移り変わりとともに、当初のコンセプトとのずれが生じていました」と語るのは同店の広報担当である樋口さん。開店当初は「和と焼肉」という二刀流を掲げていたが、時代の流れに合わせて様々な要素を取り入れてきた結果、次第に本来の方向性とは異なる部分が出てきたという。
特に銀座という土地柄の変化は大きい。「銀座のカラー自体が変わってきた」と樋口さんは指摘する。高級店としてのイメージが強かった銀座だが、実際には様々な客層が訪れる街へと変貌。店舗のコンセプトも、その変化に合わせて自然と変化していったという。
「和焼肉」という新たな挑戦
今回のリニューアルでは、「和食」という言葉はあえて避けたという。「和食という言葉を使うと、どうしても限定的なイメージになってしまう」と樋口さん。代わりに「和」という言葉を採用することで、日本の食材や調理法、調味料など、より幅広い「日本ならでは」の要素を取り入れることができるという。
内装も、木目を基調としたモダンな和のテイストへと一新。A5ランク黒毛和牛を使用したコース料理(6,600円〜)を、全室個室という落ち着いた空間で楽しめる構成だ。
驚きの演出が話題に
リニューアルで最も注目を集めているのが、入店時の演出だ。音楽コンサートなどで目にするスモークマシンとレーザー光線を組み合わせた演出を導入した。
この演出は、社長のアイデアから生まれた。「遊び心」から始まったチャレンジだが、特に海外からの観光客に好評だという。「What’s this?(これは何?)」と驚きの声を上げ、「もう一度見たい」とリクエストが来ることも。
ただし、この演出にはいくつかの制約がある。コース料理予約者限定で1回のみという制限があり、接待などで時間差での来店がある場合は実施できないこともある。「演出を見たいからと、事前にホスト側の方だけ見て、後からゲストと一緒にもう一度という方もいらっしゃいます」と樋口さんは笑う。
銀座の街並みも変わり、ホテルなどの宿泊施設も増えた。そんな新しい銀座で、伝統と革新を併せ持つ空間としてリニューアルした「炙屋 武蔵」に、一度足を運んでみてはいかがだろうか?
炙屋 武蔵(公式サイト)
https://www.skco.co.jp/musashi/index.html