トヨタ自動車、医療的ケア児/者向け車いすHalutoを2026年10月より提供開始へ
トヨタ自動車株式会社は、医療的ケア児/者向けのティルト・リクライニング付きモジュラー型車いす「Haluto」を、2026年10月より限定台数で提供開始します。同製品は株式会社今仙技術研究所と共同開発したもので、運転席から車いす利用者の様子を感じられる設計や姿勢調整機能を備えています。現在は限定台数による実証実験としての展開となっており、購入の申し込みがあっても希望に添えない場合があるとしています。
運転席のすぐ隣で見守る車載構造と安全性の追求


Halutoは、後ろ向きで車いすを車載する親子パッケージを採用しています。運転席から利用者の様子を確認しやすくすることで、痰の詰まりや発作などの変化に気づきやすくし、停車場所を探すなどケアの準備に余裕を持てるよう配慮しています。なお、このパッケージの利用には対象車両への架装と専用オプションが必要で、架装は株式会社ミクニライフ&オートが実施します。架装可能な車両は一部の車種・型式に限られ、主にノア・ヴォクシーの車いす仕様車が対象です。
また、実際の車載シーンを想定した数百ケースの衝突計算と実機評価を実施しました。フレームや固定部の強度、乗員を受け止めるベルト構造のほか、確実な車両固定と日々の使いやすさの両立について検証を行っています。
姿勢調整機能として、ティルトおよびリクライニングの両機構を搭載しています。フルフラットに近い姿勢をとることができるため、車いすの上でおむつ替えなどを行うことも可能です。
コンパクトな機体でありながら、荷室の容量も確保されています。呼吸器や酸素ボンベ、吸引機、着替えなどの荷物を収納でき、外出時に必要となる多くの荷物を1台にまとめやすく配慮されています。

車への乗り降りの負担軽減に向けて、車いす仕様車(主にノア・ヴォクシー)に新たに追加設置できる車いす固定装置を開発しました。固定作業などの手間を軽減する仕組みとなっています。

さらに、日常生活や学校生活での使用にも配慮されています。
- 身長100~160cm、体重40kgまで対応
- バックサポートはシート張り調整型とモールド型に対応
- 学校で必要となるテーブル、フットブレーキ、転倒防止装置などが装備可能

体格や成長に合わせて長く使いやすい設計が施されています。
500回以上のヒアリングを重ねて開発
開発にあたっては、医療的ケア児/者と家族への500回以上のヒアリングが行われました。移動中の不安や介助の負担を把握したうえで、試作と改良を重ねて製品化に至ったとしています。
トヨタ自動車株式会社は、「すべての人に移動の自由を」「誰も取り残さない」という想いのもと、医療的ケア児/者と家族の移動に安全と安心を届け、行きたい場所へ一歩踏み出せる社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。
詳細情報や問い合わせは、製品WEBサイト(https://global.toyota/newbiz/becre/haluto/)で受け付けています。また、開発に関する情報は公式コンテンツ(https://toyotatimes.jp/newscast/117.html および https://www.youtube.com/watch?v=xsZpFpWoRZw)でも公開されています。
本記事はトヨタ自動車株式会社の発表をもとに作成しました。
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