esaと日本理化学工業、半導体フィルム由来の再生プラスチック製黒板消しを製品化
プラスチックリサイクルなどの環境事業を展開する株式会社esaは、文具・教育用品メーカーの日本理化学工業株式会社と連携し、半導体用カバーフィルム由来の再生プラスチック「Repla®」を活用した黒板消しの製品化を完了した。これまで焼却処理されるケースがあった複合プラスチックをesaの独自技術で再資源化し、日本理化学工業の製造ノウハウを掛け合わせた取り組みとなる。両社は北海道美唄市で2025年12月にMOU(基本合意書)を締結しており、今回の製品化を契機に資源循環の社会実装を進める方針だ。
焼却対象だった複合プラスチックを教育用品へ転換


半導体関連製品の包装工程などで用いられるカバーフィルムは、複数の素材が組み合わされた複合プラスチックであるため素材ごとの分離が難しく、焼却処理に回される事例があった。株式会社esaは独自技術である「esa method」を用い、このカバーフィルムを分離することなく再生プラスチックペレット「Repla®」へと再資源化している。
黒板消し(ダストレスラーフル)などの製造を手掛ける日本理化学工業株式会社は、培ってきた成形や製品化の知見を投入して試作と改良を重ね、製品として使用可能な品質や仕様に到達させた。これにより、廃棄されていた素材を身近な教育用品へ転換する用途開発を実現したとしている。
福祉と地域循環を結ぶものづくりの背景

日本理化学工業株式会社は1960年に障がい者雇用を開始し、現在は全社員の約7割を知的障がいのある社員が占めている。同社は黒板消しやチョーク、キットパスなどの製造を通じて働く場と社会の接点を創出してきた。今回の製品化は、難再生プラスチックを資源化する技術と、福祉や教育に根ざしたものづくりを融合させる試みとなっている。
日本理化学工業株式会社の代表取締役社長である大山 隆久は「これまで焼却されていた素材が、学校などで日々使われる黒板消しとして新たな役割を得たことを、大変うれしく思います」と述べている。また、株式会社esaの代表取締役を務める黒川 周子は、再生材が社会の中で使われて初めてリサイクルの価値が完成するとの考えを示し、廃棄物の新たな出口を全国へ広げていく姿勢を示した。

両社は北海道美唄市で2025年12月に締結したMOUを起点として、北海道をはじめとする地域企業や自治体、教育機関、福祉事業者との連携も視野に入れ、地域内で資源が循環する仕組みづくりを検討していく。
独自技術「esa method」と今後の展開
世界で年間約4億トンのプラスチックが生産される一方でリサイクル率は1割未満にとどまり、多くが焼却や埋め立てに回されている背景がある。株式会社esaが開発した「esa method」は、分別や再利用が難しく焼却されがちだった複合プラスチックを再生ペレット化する独自技術であり、リサイクル工程におけるCO₂排出削減やエネルギー効率化を図るものとなっている。

両社は今回の黒板消しの製品化を足がかりに、今後は製造条件や品質、原料の安定供給、販売方法の検証を進める予定だ。さらに、日本理化学工業株式会社のネットワークと株式会社esaの技術力を生かし、文具や日用品、企業・自治体向けノベルティなどへの用途拡大を検討するとしている。
両社の概要
日本理化学工業株式会社
- 設立年月:1937年2月13日
- 住所:川崎工場 神奈川県川崎市高津区久地2-15-10/美唄工場 北海道美唄市東明2条3-2-10
- 代表取締役社長:大山 隆久
- 事業内容:文具・教育用品製造販売
- URL:https://www.rikagaku.co.jp

株式会社esa
- 設立年月:2022年3月1日
- 住所:東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階「0 Club(ゼロクラブ)」
- 代表取締役:黒川 周子
- 事業内容:一般・産業廃棄物のリサイクルコンサルティング、プラスチック廃棄物のリサイクル、プラスチックペレットの加工、販売プラスチック製品の開発、販売
- URL:https://esa-gl.com/
本記事は株式会社esaの発表をもとに作成しています。
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