低用量ピル服用者の7割が継続に年齢的不安 クリニックフォア調査
クリニックフォアは、18〜49歳の女性を対象に実施した「ピル利用に関する調査」の結果を公表しました。低用量ピルを現在服用している人の70%が、年齢的にいつまで服用し続けられるか不安を感じている実態が明らかになりました。一方で、服用をやめた後の選択肢を想定できていない人が約7割にのぼるなど、代替となる選択肢の情報が十分に届いていない状況もうかがえます。

低用量ピルの服用率は年齢とともに低下 服用者の7割が年齢的な継続に不安


生理に関する悩みを持つ18〜49歳の女性を対象とした調査によると、低用量ピルを「現在服用している」と回答した割合は、18〜29歳で25.6%、30〜39歳で16.0%、40〜49歳では7.7%となり、年齢が上がるにつれて低下しました。40代の服用率は20代の3分の1以下となっています。一方、「過去に服用していた」との回答は13.3%〜16.2%で、年代による大きな差は見られませんでした。
現在低用量ピルを服用している人を対象に、年齢的にいつまで服用し続けられるか不安を感じることがあるか尋ねたところ、「とても感じる」が37.0%、「やや感じる」が33.0%となり、合わせて70%が不安を抱えていることが分かりました。回答者数は少ないものの、20代〜40代のいずれの年代でも不安を感じる人が一定数見られたとしています。
服用中止後の選択肢を想定できていない人は72% ミニピルの認知度にも差
低用量ピルを現在服用している人に、今後服用を続けられなくなった場合にどうする予定かを尋ねた調査では、具体的な選択肢を把握していない人が72%にのぼりました。

また、エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない「ミニピル」についてどの程度知っているかを尋ねたところ、「まったく知らない」と回答した割合は、18〜29歳で37.8%、30〜39歳で59.7%、40〜49歳では68.7%に達しました。年齢が上がるほど認知度が低く、低用量ピルの継続に不安を感じやすい年代ほど選択肢の情報が届いていない実態が示されています。
クリニックフォア監修医の山田光泰医師によると、低用量ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が含まれるのに対し、ミニピルはエストロゲンを含まないことが大きな特徴です。低用量ピルで注意が必要とされる血栓症は主にエストロゲンの作用との関連が指摘されており、ミニピルはエストロゲンを含まないため血栓症リスクが低いとされています。
1日に15本以上のタバコを吸っている人や、50歳以上 55歳未満で 閉経前の人、前兆のある片頭痛と医師に診断された人、BMIが30以上 の人、授乳中の人など、低用量ピルの服用を慎重に判断する必要がある場合でも、ミニピルが検討できることがあります。処方の可否は体質や既往歴、併用薬などを踏まえて医師が判断します。
ミニピルの服用においては、毎日1日1錠、決まった時間に服用することが求められます。休薬期間のないデソコン(セラゼッタ後発品・海外製)や、休薬期間(プラセボ錠)のあるスリンダなど種類によって対応が異なります。また、主な副作用として不正出血、下腹部痛、胸の張りや痛み、頭痛、吐き気、眠気などが現れることがあります。

山田光泰医師は「不安を感じたまま自己判断で服用を中断してしまうと、これまで抑えられていた症状が再び現れることもあります。年齢や体質によって適した選択肢は変わりますので、気になることがあれば、次回の診察の際にぜひご相談いただければと思います」とコメントしています。
調査概要
- 調査内容:「ピル利用に関する調査」
- 調査期間:2026年9月24日(木)〜9月25日(金)
- 調査対象:18歳〜49歳の女性(スクリーニング調査 2,282名/本調査 400名)
- 調査方法:インターネット調査
- 注記:構成比の数値は小数点以下を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は100%とならない場合があります。年代別の数値は、スクリーニング調査のうち生理に関する悩みがある方の回答に基づいています。
本記事はクリニックフォア(クリニックフォア調べ)の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



