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三菱総研とバイオーム、横浜市で市民参加型グリーンインフラ実証を開始

株式会社三菱総合研究所は、株式会社バイオームと連携し、国土交通省「グリーンインフラの新技術開発支援事業」の一環として、神奈川県横浜市を実証フィールドに市民参加型の「グリーンインフラいきもの探しクエスト」を開始しました。

本実証では、いきもの探しクエストの結果分析や参加者アンケートを通じて市民の意識・行動変容を検証します。その結果をもとに、グリーンインフラに関する民間投資の拡大や政策・制度設計に必要な要件を整理する方針です。

グリーンインフラは自然の多様な機能を活用した社会資本であり、持続可能な地域づくりやウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に満たされた状態)の向上に貢献するものとされています。国土交通省は「グリーンインフラ推進戦略2030」を策定し、2027年3月から開催される「GREEN×EXPO 2027」の機会などを通じて普及・啓発を進めています。

自然災害の激甚化・頻発化や生物多様性の損失が進む中、グリーンインフラの普及には行政の取り組みに加え民間投資の拡大が求められています。しかし、多面的な機能を持つグリーンインフラは評価手法が研究途上にあり、市民や建設・不動産事業者、金融機関などの関係者が価値を共有し、投資判断に活用できる評価基盤は十分に整っていません。こうした課題に対し、株式会社三菱総合研究所は生物分布ビッグデータを持つ株式会社バイオームと連携し、機能の類型化や意識変容の把握、業界動向調査を一体的に実施することとしました。

実証では、株式会社バイオームが開発したいきものコレクションアプリ「Biome」を用い、横浜市内のいきものを探して投稿する期間限定クエストが実施されます。保有する生物分布データにレーザー測量による樹木データ、土地利用、水辺の配置、ハザードマップなどを組み合わせ、市内のグリーンインフラ機能を5つに類型化しています。市民が緑地や水辺を訪れ、場所が持つ機能を体験的に学ぶ機会を提供します。

実施概要は以下の通りです。

  • 正式名称:まちとみどりのむすびつき グリーンインフラでいきもの探し in よこはま
  • 期間:2026年10月5日から12月4日
  • 対象地域:横浜市内
  • 参加費:無料
  • 参加方法:アプリ「Biome」にログインし、ホーム画面の「いきものクエスト」から対象クエストの概要を確認後、期間内に対象エリアで見つけたいきものを投稿(アカウント登録が必要。横浜市民に限らず誰でも参加可能)

市民の意識・行動変容の分析と民間投資拡大への展開

株式会社三菱総合研究所は、参加者へのアンケートとアプリの活動データを分析し、体験がグリーンインフラや生物多様性の理解、保全への関心、ウェルビーイング、地域への愛着、回遊・にぎわいに与える効果などを検証します。

さらに、これらの分析結果を活用して建設・不動産事業者や金融機関へのインタビュー調査を行い、民間投資拡大に必要な根拠や投資判断要因、政策・制度上の支援要件を把握します。株式会社バイオームの生物多様性の知見と株式会社三菱総合研究所の政策・社会・経済評価の知見を組み合わせ、評価手法の高度化や民間投資の拡大、「自然共生社会」の実現を目指すとしています。

関連組織の概要

株式会社三菱総合研究所

  • 代表者:代表取締役 社長執行役員:籔田健二

株式会社バイオーム

  • 代表者:代表取締役:藤木庄五郎
  • 概要:「生物多様性の保全を社会の当然に」を掲げる京都大学発のスタートアップ。いきものコレクションアプリ「Biome」(累計ダウンロード数130万件突破、蓄積生物データ1,150万件超)の開発・運営や、企業のTNFD支援、自然共生サイトの認定支援などを展開。

本記事は株式会社三菱総合研究所の発表をもとに作成されています。

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