「つながりを届ける」、ドミノ・ピザが地域支援でつくるクリスマスの笑顔
ドミノ・ピザが近年行っている『クリスマスのための特別な「無料ピザで地域支援®」』が今年も実施される。それは、同社がピザの力を信じ行う社会貢献活動だ。
「ピザって、すごく特別な食事なんです」
そう語るのは、株式会社ドミノ・ピザの執行役員であり、ジャパン コミュニケーション&コーポレートアフェアーズ部の松原歩さんだ。同社が展開する社会貢献活動『クリスマスのための特別な「無料ピザで地域支援®」』について、同氏に話を聞いた。
コロナ禍から生まれた支援の輪
この取り組みの原点は、2020年4月にさかのぼる。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた時期、エッセンシャルワーカーとして地域を支える人々へ向けた支援として「無料ピザで地域支援®」が始まった。医療機関や介護施設で働く人々に温かいピザを届けるという取り組みだ。
その後、2021年のクリスマスシーズン。支援の対象を社会的養護が必要な子どもたちへと広げた。当初は1,000団体への支援を予定していたが、実際には1,800を超える団体からの応募があり、最終的に65,000人の子どもたちに33,000枚のピザを届けることとなった。
つながりを生むピザの力
「ピザでつながる」。英語では”Our Pizza Brings People Closer”と表現されるこの言葉は、ドミノ・ピザが掲げるパーパス(存在意義)だ。
「ピザは世界で最もつながりをつくれる食事だと私たちは考えています」と松原さんは語る。「社会的養護の環境にある子どもたちにとって、人とのつながりはとても重要です。そんな中で、ピザを通じてつながりをお届けしたい。それが、この支援活動の根底にある想いです」
養護施設などで暮らす子どもたちの多くは、財政的に恵まれた暮らしをしているとは言い難く、デリバリーピザを注文することは普段なかなかできない。だからこそ、ピザは特別な食事として、子どもたちを笑顔にする。
印象的なのが、子どもたちの反応だ。松原さんが実際に支援の場に行った時のこと。普段からピザを食べ慣れている人なら、箱を開けてピザにすぐ手を伸ばすところだが、施設で暮らす子どもたちの中には遠慮がちな反応をする子もいるのだとか。そうした子たちに、自身にプレゼントされたものだと伝えるとうれしそうにピザを手にし、笑顔が伝播する。そして、一緒に食べる喜びやシェアする喜びを、子どもたちに感じてもらえる。この光景を目にした松原さんは、この取り組みが、自分たちのピザで「繋がり」や「笑顔」を届けることができる、かけがえのないものであることを実感したという。
届ける側も笑顔に
各店舗のスタッフたちにとっても、この取り組みは特別な意味を持つという。支援先の施設から届く感謝の手紙。時には子どもたちの寄せ書きや、ピザをモチーフにした切り絵など、工夫を凝らした形で届けられる。
「普段はなかなか感じられない、聞くことのできないような感謝の言葉をたくさんいただくんです」と松原さん。「店舗で働くスタッフたちも、自分たちが毎日つくっているピザがこんな風に受け止められているんだと、直接実感できる意義ある機会になっています」
広がり続ける支援の輪
2024年も『クリスマスのための特別な「無料ピザで地域支援®」』は継続される。全国の児童養護施設、自立援助ホーム等1000団体を対象に、11月5日から支援先の募集を開始したものの、すでに予想を上回る応募が寄せられているという。
「ピザが特別な食事だからこそ、子どもたちにつながりを届けることができる」と松原さんは語る。確かに、一枚のピザを分け合って食べる。その行為自体が、人と人とのつながりを生む。ドミノ・ピザは、そんなピザの持つ力を信じ、これからも社会貢献活動を続けていく。
ドミノ・ピザ 公式サイト
https://www.dominos.jp/