セックスレスをめぐる“言えない悩み”に向き合う、匿名相談サービス「オトナの保健室」発起人にインタビュー

10月にプレオープンした女性向け匿名相談サービス「オトナの保健室」。どんなサービスなのか? 目指す社会を発起人に聞いた。

株式会社ハトリリが10月17日に女性向け匿名相談サービス「オトナの保健室」をプレオープンした。これに併せて制作された、セックスレスをテーマにしたショートドラマ3作品が合計1,200万回以上再生され大きな反響を呼んでいる。

「悩んでいるのは自分だけじゃない」という発見を届けたい

「セックスレスは夫婦の64%が該当する一方で、誰かに相談しづらいテーマです。今回のドラマを通じて、こんなに悩んでいる人が他にもいることを伝えたかった」と語るのは、ハトリリ代表取締役の金愛理沙さんだ。

実際、独自調査では77%の女性が「性について人には言えない悩みがある」と回答。しかし、その6割以上が「誰にも相談をしていない」状態だという。ショートドラマのコメント欄には「自分の家庭はこうだよ」といった共感の声が寄せられ、他の家庭の状況を知り合うきっかけにもなっているという。

専門家への相談と情報収集、二つの選択肢

「オトナの保健室」では、弁護士、医師、カウンセラー、セクシー男優など、様々な専門家に匿名で相談できる。「レスの理由は人によって千差万別。例えば離婚を考えている人は弁護士に相談すべきかもしれないし、自分の体のことで悩んでいる人は別の専門家に相談した方がいいかもしれない。一つの職域では解決できないと考えています」。

相談相手の専門家として、様々な分野から集まっている

一方で、いきなり相談するのはハードルが高いという人のために、専門家による記事や過去の相談事例も閲覧できる。「情報を読んで、この専門家なら自分の悩みを相談できそうだと思ってもらえれば」と、金さんは言う。相談サービスと情報提供の両輪で、性にまつわる悩みへのアプローチを広げていく。

タブー視ではなく、”誰にでもある悩み”として

「性についてオープンに話しましょう、ということを目指しているわけではありません。むしろ、性について悩むことは特別なことではない、ということを伝えたい。自分だけが悩んでいる、自分だけがおかしいと思っている人を減らしていきたいんです」。タブー視せず、かといってオープンすぎず。デリケートなテーマだからこそ、一人一人に寄り添った支援の形を模索している。

株式会社ハトリリ 代表取締役の金 愛理沙さん

「オトナの保健室」
https://fufunaka.com/lp/tokimeki-hokenshitsu

valvix

アクセスランキング

今日

1週間