HENNGE、脱VPNを支援するHENNGE Mesh Networkを提供開始
HENNGE株式会社は2026年10月1日、クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」において、従来型VPNの脆弱性解消を目指す新サービス「HENNGE Mesh Network」の提供を開始しました。独自のP2P(Peer-to-Peer)通信技術を活用し、端末をインターネット上の攻撃対象から隠蔽しながら必要なリソースへのアクセスを可能にします。同日より提供を開始した新プラン「HENNGE One Ultra」などで利用できます。
近年、企業のランサムウェア被害の多くがVPN機器の脆弱性を入口として発生しており、従来の境界型防御の見直しが求められています。従来型のVPN機器はゲートウェイをインターネット上に晒す構造のため標的になりやすく、1カ所の突破で社内ネットワークでの横移動につながる弱点や、コード肥大化に伴うパッチ適用の負担、通信集中による遅延といった課題がありました。

HENNGE Mesh Networkの主な特長
HENNGE Mesh Networkは、「誰(アイデンティティ)であるかでアクセスを許可する」ゼロトラストの実現を図るサービスです。主な特長として以下の3点が挙げられます。
- アタックサーフェスの最小化:攻撃の入口となるVPNゲートウェイ機器そのものを廃止し、エンドポイント(端末)間で直接メッシュ状の暗号化通信を確立することで、自社インフラをハッキングやスキャンからステルス化します。
- マイクロセグメンテーションによる横展開の防止:ソフトウェア上で通信範囲を細かく制御し、IDやグループ単位で業務に必要な特定リソースへのアクセスのみを付与します。端末1台がマルウェア等に感染した場合でも、他のサーバーや端末への被害拡大を防ぎます。
- HENNGE One ID基盤(IDaaS)との連動:複雑なルーティング設計を行わずにWeb管理画面からアクセス権限を設定・運用できます。従業員の退職や不審な挙動を検知した際は、HENNGE Access Control側でロックすることでアクセス権を即座に消滅させられます。
段階的な移行を可能にする3ステップ
既存のVPN機器を即座に停止することなく、並行運用しながら段階的に移行する手順として以下の3ステップが示されています。
- ステップ1(特定チームでのスモールスタート):リモートワークの多い開発部門や特定チームの端末にエージェントを導入し、既存VPNと並行稼働させながら効果を検証します。
- ステップ2(「Subnet Linker」によるサーバー群のメッシュ化):中継ノード(Subnet Linker)を社内LANに1台設置し、エージェントをインストールできないオンプレミスのファイルサーバーやIoT機器、旧型のシステムへもP2Pアクセスを拡張します。
- ステップ3(既存VPNの撤去とID基盤への一元化):アクセスとトラフィックの安定性を確認後、既存のVPN機器を解約・撤去し、ゼロトラスト環境へ移行します。
提供形態と今後の機能展開
HENNGE Mesh NetworkはHENNGE Oneのプランとして提供され、単体での契約はできません。対応環境はクライアントがWindows、Mac、Linux、サーバーがWindowsです。
プラン構成は以下の通りです。
- HENNGE One Ultra:月額 2500 円 / 1ユーザー・税抜(すべてのサービスが利用できる最上位のスイートプラン)
- HENNGE One IdP Ultra:月額 1000 円 / 1ユーザー・税抜(ID/アクセス管理の各種サービスを利用できる最上位プラン)
詳細情報:https://hennge.com/jp/service/one/plan2026/
今後のロードマップとして、iOS / Android 等のモバイルデバイス対応、企業側のグローバルIP固定化やSaaS側でのIP制限に対応するApp Linkerサポート、公共Wi-Fi環境下でパケットを中継するExit Nodeのリリース、端末のセキュリティ状態を評価して通信を制御するデバイスポスチャー機能の実装が予定されています。
HENNGE株式会社の概要
HENNGE株式会社は、クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」やクラウド型メール配信サービス「Customers Mail Cloud」を展開しています。
- 会社名:HENNGE株式会社
- 証券コード:4475
- 所在地:東京都渋谷区南平台町16番28号 Daiwa渋谷スクエア
- 代表者:代表取締役社⻑CEO 小椋 一宏
- URL:https://hennge.com/
※ITR「ITR Market View:アイデンティティ・アクセス管理/個人認証型セキュリティ市場2026」IDaaS市場:ベンダー別売上金額シェアにて2021年度から2025年度(予測)の5年連続で1位を獲得
本記事はHENNGE株式会社の発表をもとに作成しました。
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