エバーブルーテクノロジーズ株式会社と六花重工株式会社は、共同開発により新たな小型・無人除雪機「除雪ドローン®Fシリーズ」を発表した。「除雪ドローン®Fシリーズ」は、豪雪地域の現実的なニーズに基づいて設計され、厳しい冬の条件下でも効率的かつ無人での除雪作業が可能だ。商業施設や住宅、公共施設での除雪作業に革命をもたらすとともに、UGV（無人地上車両）や超小型建設機械として建設現場や農地での多様な作業にも対応する。

「除雪ドローン®」は、エバーブルーテクノロジーズのGX（グリーントランスフォーメーション）への取り組みを象徴する製品ブランドで、電動駆動システムによりCO2排出を削減し、持続可能な社会の実現に貢献する。「除雪ドローン® Fシリーズ」のローンチモデル「SRD/UGV-F11RC」は、専用コントローラー（プロポ）を使って遠隔操縦が可能で、オペレーターは無人除雪機を目視でコントロールし、寒い冬の日でも快適な場所から除雪作業を行うことができる。

エバーブルーテクノロジーズは水上ドローンの開発で培った6年の経験を活かし、2022年から無人自動除雪機の開発に着手した。2024年には実証実験を行い、現場での実用性と信頼性を検証している。また2025年6月に、自動除雪機能のアップグレードキットの発売を予定しており、これを導入することで、遠隔操縦モデルに自動除雪機能を追加できる。

一方、開発協力の六花重工は、重機やロケットの開発で培った高い技術力を持つ企業で、特に雪の多い北海道空知地方に拠点を置き活動している。同社との共同開発により豪雪地帯で開発を行うことで、実際に現地で求められる耐久性と信頼性を実現することができたという。

「除雪ドローン®Fシリーズ」は、4輪モーター駆動とスキッドステアリングによる高い走行性能、ローリング・リジッド・フレーム（特許出願済）による安定した走行、環境に優しい電動駆動システム、アタッチメントによる高い汎用性などの特長を備えている。将来的には自動除雪機能のアップグレードも予定されており、最新のセンサー技術やAI技術を適宜適用していく計画だ。

本日より先行販売特別価格での予約受付を開始し、Japan Mobility Show2024 （スタートアップブース　No.ST-46）にて機体の展示を行っている。