ログビルドとリコーが資本業務提携、建設業界の効率化&品質向上支援へ
株式会社log buildは、株式会社リコーのCVCファンド「RICOH Innovation Fund」を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施した。ログビルドは、元現場監督であり現在は工務店の経営者でもある中堀健一が創設した企業で、建設現場の品質管理、安全管理、進捗管理をリモートで実現するソリューションを提供している。
ログビルドとリコーは、2023年3月に業務提携を実施し、戦略的セールスアライアンスやRICOH360プラットフォーム事業の推進を進めてきた。今回の資本提携により、これまでの協業関係をさらに発展・強化し、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速とRICOH360プラットフォーム事業のさらなる拡大に取り組む。
リコー経営企画センター事業開発室室長のRICOH Innovation Fund伴野仁治は、建設業界における人手不足や長時間労働の問題に取り組み、業界の改革を目指すログビルドに注目したと述べている。また、リコーフューチャーズBU Smart Vision事業センター所長の稲葉章朗は、ログビルドとの戦略的パートナーシップを更に加速させ、働き方改革などの社会的課題解決を実現していくと述べている。
ログビルドが提供する「Log System」は、遠隔で品質管理・安全管理・進捗管理が可能なリモート施工管理プラットフォームで、360度のVR現場空間「Log Walk」、遠隔臨場・リモート立ち会い「Log Meet」、ノーコード報告書アプリ「GENBA.R」などのサービスをオールインワンで提供している。現在までに35,000以上の現場で活用が進んでいる。
ログビルドの代表取締役である中堀健一は、1971年生まれで、神奈川の高校を卒業後、会社員を経て都内の工務店で勤務し、26歳で独立。自ら職人と現場監督を経験したことから、建築業界における課題を見出し、業界のDX化を牽引している。