ワタミ、食品リサイクルループで持続可能な外食モデル構築へ

ワタミ株式会社は、SDGsの実践に向けて、食品リサイクルループを構築し、サスティナブルな外食の新しいモデルを提供し始めた。店舗から排出された食品廃棄物を鶏の飼料にリサイクルし、生産された鶏卵(Reエッグ)を再び客に提供するという取り組みだ。

現在、関東の25店舗で実施されており、調理くずや食べ残しなどの食品廃棄物が株式会社アルフォの飼料化センターで製造した飼料となり、フィード・ワン株式会社で配合飼料化される。その後、株式会社タカムラの養鶏場で給餌され、生産された鶏卵が株式会社八千代ポートリーを通して店舗に納品され、客に提供されるという流れだ。

ワタミは、食品廃棄削減の一環としてこの取り組みを実施しており、客とのコミュニケーションを通して食べ切りや食べ残しの持ち帰りを勧め、食品ロスをなくすことを目指している。それでも出てしまう食品ロスや食品残さは計量し、発生原因を探って抑制につなげるとともに、飼料へリサイクルしているという。

この活動を通して、SDGs12.3(一人当たりの食品残さを半減)、12.5(2030年までに廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減)、12.8(持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル)への貢献を目指している。

今後、食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画(食品リサイクルループ)」の申請を行い、認定取得後に取り組みを拡大させることで、食品を資源として循環させ、食べ物を捨てない社会づくりに貢献していくとのことだ。

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