ゼブラ、替え芯まで環境に配慮したジェルペン「バイオチューブ」第2弾発売
ゼブラ株式会社は、サトウキビ由来のバイオマスプラスチックを使用したインクチューブを搭載した替芯「バイオチューブJ F-0.5芯」と、この替芯を搭載したジェルボールペン「バイオチューブ搭載サラサクリップ」を2024年8月1日より全国の文具取扱店で発売する。
従来のサラサクリップを6本使用した場合と比較して、バイオチューブ搭載サラサクリップ1本とバイオチューブJ F芯5本を使用した場合では、CO2排出量を48%削減できるという。これは、バイオマスプラスチックの原料となる植物が育つ過程でCO2を吸収するためだ。
ゼブラでは1997年から、ボールペン本体に再生プラスチックを使用するなど環境に配慮した商品作りを進めてきた。今回の「バイオチューブ」開発は、さらなる環境貢献のため、替芯の材料も環境対応し、お客様に替芯交換をして1本のペンを長く使ってもらうことを目的としている。
「バイオチューブ搭載サラサクリップ」は、ペン本体のグリップにもバイオマスプラスチックを使用し、その他の部品には再生プラスチックを使用している。また、「バイオチューブ」の替芯パッケージは再生紙40%使用の紙製だ。ペン本体と替芯、替芯のパッケージにまで環境対応することで、環境保護を意識する消費者の要望に応えている。
ゼブラは昨年、業界で初めてボールペンの中芯にバイオマスプラスチックを採用した商品の開発に成功した。インクに直接触れるチューブの材質変更には品質上の課題があったが、研究チームが4年の歳月をかけて70種類以上の材料を試し、バイオマスプラスチック化に成功したという。
同社は筆記具を通して持続可能な社会の実現に貢献するため、商品の製造を含めた企業活動全般において地球環境に配慮した行動を目指しており、今回の「バイオチューブ」で商品を通して二酸化炭素排出の削減推進につなげていく方針だ。