InnoJin、PoC Ground Tokyo採択 医療バンの眼科診療検証へ
大学発スタートアップのInnoJin株式会社は、東京都が主催するスタートアップ社会実装促進事業「PoC Ground Tokyo」の令和8年度第2期に採択された。同社は「医療バン・可搬型眼科検査機器を活用した眼科スクリーニング・遠隔診療モデルの有効性検証」をテーマに掲げ、2026年9月から約6か月間の実証を予定している。地理的・身体的・時間的な制約を抱える人々に向けて、持続可能な眼科医療アクセス基盤の構築を目指す。
取り組みの背景と課題
緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、弱視などの眼疾患は、初期の自覚症状が乏しい一方で、発見や治療の遅れが視機能に大きな影響を及ぼす可能性がある。そのため、適切なタイミングで眼科医療につながる機会を広げることが重要とされている。
しかし、島しょ地域など眼科医療機関へのアクセスに制約がある地域の住民や、通院が困難な高齢者・要介護者、多忙な就労者、育児・介護中の方、保護者の付き添いを要する子どもなどは、距離や移動、時間、家庭環境などの要因により受診機会を十分に確保できない場合がある。InnoJin株式会社はデジタル技術と既存の医療資源を組み合わせ、医療を「受診しに行くもの」から「必要な場所に届けるもの」へと変えることを目指している。
都市部と島しょ地域でのコンセプト検証
実証期間は2026年9月から2027年2月末までの約6か月間を予定している。
主要検証では、東京都内企業に眼科検査機器を搭載した医療バンを派遣し、巡回型の眼科スクリーニングとオンライン診療を組み合わせた運用モデルを検証する。また、副次検証として東京都伊豆諸島での実施を想定し、医療バンの搬入が難しい環境では可搬型の眼科検査機器を持ち込み、取得データを遠隔地の眼科医と共有してオンライン診療や受診勧奨、地域医療機関との連携につなげるモデルを検討する。さらに高齢者・介護施設等へのヒアリングも行う予定だ。
本事業では、巡回型眼科スクリーニング、可搬型眼科検査機器、オンライン診療、受診勧奨、専門医療機関への紹介、導入組織向けの「眼の健康レポート」等を組み合わせた「Eye Health Program」の社会実装可能性を検証する。検査結果を眼科医が評価し受診確認まで一体的につなぐことで、適切な医療につながらない課題の解消を図る。また、匿名化・集計したレポートの健康経営や地域保健への活用も検証する。
検証終了後はサービス内容や運営フローを改善し、東京都内の企業・自治体等への展開や島しょ地域での運用モデル確立を進め、将来的には他地域への展開を目指すとしている。
InnoJin株式会社の概要
- 会社名: InnoJin株式会社
- 設立: 2020年12月1日
- 所在地: 東京都文京区本郷2-14-10 長嶋ビル5階
- 電話番号: 03-6670-8993
- 企業サイト: https://innojin.co.jp/
本記事はInnoJin株式会社の発表をもとに作成されています。
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