久米設計が設計したなでしこ芸術文化センターが第67回 BCS賞を受賞
株式会社久米設計が設計を手掛けた複合文化施設「なでしこ芸術文化センター」が、第67回 BCS賞を受賞した。同施設は神戸市西区の西神中央駅前に位置し、ホールや図書館などを一体的に整備した施設である。地域のサードプレイスとして、様々な市民活動をサポートする空間が評価された。
受賞の背景と評価
なでしこ芸術文化センターは、神戸市が掲げる「リノベーション・神戸」の一環として計画された施設である。ホール、図書館、交流機能を有機的に結び、市民が日常的に集い活動するコンパクトな文化拠点を実現した点や、駅との接続、空間構成、運営と建築の連携によりニュータウンに新たな賑わいを生んでいる点が評価された。
設計者は、行政のビジョンや地域の思いを紡ぎながら区民と共に進む施設として実現させたとコメントしており、日常的に利用され永く愛される施設となることを願っているとしている。
街に開かれた複合文化施設の空間構成
同施設は、西神中央地区周辺一帯のリノベーションに伴うブランド力向上を目的に計画された。駅側にホール、西側の住居エリア側に図書館、交差点側に「交流モール」を配置している。さらに駅前には「交流広場」、集合住宅との間には「憩いのプロムナード」を設け、街区の一体化と回遊性の向上を図るとともに、駅直結の歩行者デッキも整備された。
ホールは原石・結晶をイメージしたコンクリートのモノコック構造を採用し、舞台後壁の建具を開放することで広場と一体的なイベントが行える仕様となっている。図書館と交流モールの外観は上部にアルミ格子をあしらい、下部をガラス張りにして「街に開かれた建築」とした。全館で自由に本が読める環境を整え、2つの施設をつなぐ交流モールには「アートウォール」と名付けた棚が設置されている。
施設の概要は以下の通りである。
- 名称:なでしこ芸術文化センター
- 所在地:兵庫県神戸市西区美賀多台1-1-1
- 建築主:神戸市
- 設計:久米設計
- 施工者:鹿島建設
- 延床面積:6,172㎡
- 階数:地上4階
- 構造:RC/一部S
- 竣工:2022年6月
- 受賞歴:BCS賞、日事連建築賞 国土交通大臣賞、日本建築学会作品選集、グッドデザイン賞、日本建築家協会優秀建築選、建築人賞、人間サイズのまちづくり賞、SDA賞


株式会社久米設計の概要
設計を手掛けた株式会社久米設計は、1932年の創設以来、都市や建築の設計を行っている組織設計事務所である。
- 本社所在地:東京都江東区潮見2-1-22(会社概要表記:東京都江東区潮見2-1-22)
- 代表者:取締役社長 井上宏
- 社員数:約650名(約450名の資格を有する専門家)
- 公式URL:https://www.kumesekkei.co.jp/
本記事は株式会社久米設計の発表をもとに作成しています。
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