Wakker Amsterdam、石川のビジネスプランコンテストで地域活性化賞を受賞
オランダ・アムステルダムで飲食店を展開するWakker Amsterdam B.V.は、2026年10月30日に石川県金沢市で開催された「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2026」で地域活性化賞を受賞しました。創業者兼CEOの津田侑紀(Carrie)氏が、海外飲食オーナー育成事業「ZERO KANAZAWA」を提案し、石川県知事の山野之義氏から表彰を受けました。同社は、金沢に開設する拠点を足がかりに、世界で活躍する日本人経営者の育成を目指しています。

海外飲食オーナー育成を目指す「ZERO KANAZAWA」の構想
「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ」は、石川県および公益財団法人石川県産業創出支援機構(ISICO)が主催する、県内での起業や新規事業創出を支援するコンテストです。2026年度は石川県地場産業振興センターで公開コンテストが行われ、地域に根差した事業構想を対象とする特別賞として地域活性化賞が授与されました。

受賞したプランは「食の日本代表を、石川から世界へ。海外飲食オーナー育成事業『ZERO KANAZAWA』」です。同社が推進する「ZERO Program」の第1拠点として、金沢市にラボ兼レストランとなる「0号店」の設置を計画しています。国内での実務研修や海外出店準備を通じて、日本人経営者が次の経営者を育てる仕組みづくりを進める構想です。
4段階で独立をサポートする「ZERO Program」
海外における日本食レストランの店舗数が増加する一方、日本人が経営に関わる店舗は5%を下回るとも言われています。海外進出には言語や文化の壁に加え、物件探し、許認可の取得、資金調達など実務面での課題が多く存在します。「ZERO Program」では、これらの課題を解消するため、以下の4つのステップによる育成プロセスを掲げています。
- STEP 1|『ZERO KANAZAWA』で実践研修・海外開業準備(OJTを通じた商品開発や店舗営業、各種実務サポート)
- STEP 2|アムステルダムで海外研修(直営店での店舗運営やマネジメントの実践)
- STEP 3|約6か月後の海外独立・開業を目指す(プログラム参加から約6か月後を目標に1号店を開業)
- STEP 4|開業後の経営支援と次世代の育成(継続支援とノウハウの継承)
今後は金沢だけでなく、東京をはじめとする国内都市への「0号店」設置も検討し、全国から人材を受け入れる体制を整えるとしています。

地域産品の世界発信と100人の日本人経営者育成へ
同社はプログラムを通じて、世界で活躍する日本人経営者100人の輩出を目標としています。研修生が海外で店舗を構える際、能登ヒバの箸や地酒、九谷焼、加賀棒茶、能登の塩といった石川県の食材や工芸品を取り入れることで、地域の食文化や産業を世界へ発信する拠点としての役割も期待されています。


また、金沢市内での商品開発や研修、ポップアップ営業などを通じて、地域の料理人や生産者、事業者と連携したビジネス機会の創出も目指しています。


事業を主導するCarrie氏は、看護師を経て渡英した後にオランダで起業し、アムステルダムで飲食店を運営しています。同社は現在、以下の2店舗を展開しています。
- TEWATASHI:2024年10月に開業した江戸前寿司専門店。職人が直接手渡しするスタイルを取り入れ、オランダ紙『Het Parool』で10点満点中8点の評価を獲得。
- TSUNARIÉ:2026年2月に開業した10席限定のカウンター割烹。寿司や和牛料理を含むコースを提供し、調理工程の臨場感を特徴とする。

同社は自社で直面してきた海外実務のノウハウを活かし、次世代の海外挑戦者を支援していく方針です。
本記事はWakker Amsterdam B.V.の発表をもとに作成しました。
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