Netskope、AIエージェントの行動を実行前に制御する新機能を発表
Netskope(NASDAQ: NTSK)は米国時間2026年9月15日、AIエージェントが試みる行動を分類し、リスクレベルに応じて詳細な制御を適用する新機能「Netskope Skylight Agent Action Control」を発表した。リスクの高い行動を実行前にブロックすることで、事後対応ではなくポリシーに基づいて自律型エージェントを管理できるようにする。提供開始は2026年末頃を予定している。
AIセキュリティ製品群を「Netskope Skylight」へ刷新
Agent Action Controlの提供開始に合わせ、NetskopeはAIセキュリティ製品群の名称を刷新した。従来「Netskope One AI Security」と呼ばれていた製品群は「Netskope Skylight」のもとに統合された。これには、Netskope Skylight AI Command Center、Netskope Skylight AI Guardrails、Netskope Skylight AI Gateway、Netskope Skylight Agentic Broker、Netskope Skylight AI Red Teamingなどの製品が含まれる。
9つの行動タイプ分類とリスク別ポリシー制御
現在、91%の組織がリスクの高いエージェントの行動を実行前に阻止できておらず(*1)、54%の組織が過去1年間にAIエージェントに関連するセキュリティインシデントが確認された、または発生した疑いがあると回答しているという(*2)。Netskope Skylight Agent Action Controlの主な特長は以下の通りである。
- 9種類の行動タイプにわたる制御:すべてのエージェントの行動は実行前に、アクセス制御の変更、設定変更、認証情報およびシークレットの操作、データ破壊、インフラのプロビジョニング、データ流出の可能性、外部通信の可能性、リモートコード実行、ソースコードの変更という9つのカテゴリーのいずれかに分類される。
- エージェントタイプ別のリスクベースポリシープロファイル:低、中、高、重大の各リスクカテゴリーに基づき、ブロック、許可、またはアラートを選択できる。特定のエージェントごとにプロファイルを紐づけられる。
- 詳細なポリシーアラート:あらゆる行動がログとして記録され、予期しないコストの発生、ソースコードの変更、インフラの更新、外部との通信などの観点でポリシーアラートを絞り込める。
- 新たなコンソールも新たなエージェントも不要:Netskopeプラットフォームがすでに監視しているネットワークトラフィック上で動作するため、別のツール導入や新たなコンソールの立ち上げを必要としない。
事前判定によるガバナンスとリスク低減
この機能により、エージェントが行動を起こす前に何を許可するかを判定するポリシーが機能する。例えば、曖昧なプロンプトをもとに動作するコーディングエージェントが本番環境のリポジトリを削除しようとした場合、その行動は「データ破壊」に分類され、重大なリスクレベルと判定されてリポジトリに到達する前に呼び出しが阻止される。これにより、「権限の逸脱(authority drift)」のリスクがあるエージェントや、指示があいまいであったり過度に許容的であったりするエージェントに対しても、ガバナンスと制御が可能になるとしている。
関係者のコメント
Netskopeの最高製品責任者であるJohn Martinは、エージェントが取るすべての行動の前に判断のプロセスを設けることで、本番システムを危険にさらしかねない行動にまで無条件で許可を与える必要がなくなると説明している。
また、IDCのAIセキュリティおよびトラスト担当リサーチディレクターであるGrace Trinidad博士は、「こうした堅牢でポリシーに基づく確定的な制御こそが、AIエージェントが企業にインシデントを引き起こすことを防ぐ最後の砦となります」と述べている。
*1 Netskope, 2026 AI Risk and Readiness Report *2 Gravitee, The State of AI Agent Security 2026
本記事は米国時間2026年9月15日に発表されたNetskopeのプレスリリース(英語)をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



