Signal Yield Advisory、研究探索支援Renotoriの日本語ベータ版公開
Signal Yield Advisoryは2026年9月30日、研究探索支援サービス「Renotori(レノトリ)」のJapanese Public Beta(日本語パブリックベータ)を公開しました。同サービスは、検索語の入力から文献候補の取得、Research Question(RQ)との関連性判断、次の検索に至る先行研究調査のプロセスを記録するプラットフォームです。探索の道筋を追跡可能な形で残すことで、研究者が後から調査過程を検証できる環境を提供します。

探索プロセスと判断履歴を記録する仕組み
Renotoriは、単に文献を検索するだけでなく、研究者の探索プロセスにおけるTraceability(追跡可能性)とProvenance(来歴)を重視したサービスです。先行研究調査において、検索語の選定や候補の確認、関連性の判断といった経緯が個人のメモや記憶に散らばりやすい点に着目して開発されました。
本サービスでは、検索によって取得された文献候補と、利用者が自身のResearch Question(RQ)に関連すると判断した候補を区別して管理します。利用者が判断に関わるHuman-in-the-loopの仕組みを採用しており、文献候補がRQに関連するかどうかの判断自体を探索プロセスに組み込んで記録します。検索と確認、判断のサイクルをラウンド単位で記録することで、時間が経った後でも探索の経緯を再確認できるようにしています。なお、Research Gap(既存研究で十分に明らかになっていない問い・領域・論点)そのものを自動的に発見・判定・証明するものではなく、探索過程の記録と整理を支援する位置づけとなっています。

日本語パブリックベータの機能と利用条件
公開されたJapanese Public Betaは日本語で提供される公開ベータ版であり、利用状況やフィードバックを踏まえた正式版に向けた検証・改善のため、当面の間無料で提供されます。アカウント登録は不要です。

現在の検索対象および利用条件は以下の通りです。
- 料金:当面の間無料
- アカウント登録:不要
- 検索対象:Crossrefのみ
- J-STAGE:Public Beta未搭載
- CiNii:未搭載
- 1回の調査(run)あたり最大5ラウンド
- 1回の調査(run)あたり最大25検索
- 同一ブラウザから開始できるラウンド:日本時間(JST)の暦日あたり最大5回
なお、入力内容や探索履歴はサービス上に保存され、実際の検索語・検索要求はCrossrefへ送信されるため、機密情報や外部サービスへ送信できない未公開情報の入力は行わないよう案内されています。
開発の背景と今後の展開
Signal Yield Advisory代表の松田幸一は、不動産鑑定士および日本人工知能学会(JSAI)の正会員であり、実務を通じて判例・文献・先行研究の探索を長年行ってきました。書籍10冊の執筆を含む実務の中で、「なぜその検索語を使ったか」「どの文献を見て次に何を調べたか」が残らないことに課題を感じたことが開発の出発点となりました。
想定ユーザーには、研究者、大学院生、R&D担当者、AI/Data Scienceエンジニア、技術調査・先行研究調査を行う専門職が挙げられています。Signal Yield Advisoryは今後、Public Betaを通じた検証を行いながら、外部データソースの利用条件や検証結果を踏まえて機能を拡張していくとしています。
Signal Yield Advisoryの概要
- 事業者名:Signal Yield Advisory
- 代表者:松田幸一
- 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木3丁目16番12号 KSビル3F
- サービスURL:https://renotori.vercel.app/
- お問い合わせ先:signalyield@gmail.com
本記事はSignal Yield Advisoryの発表をもとに作成しました。
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