インターホールディングス、金融機関系ファンド4社等から資金調達で累計約7億円に
株式会社インターホールディングスは、アグリビジネス投資育成株式会社、あきぎんNEXT投資事業有限責任組合、NOBUNAGA Raise Fund 投資事業有限責任組合、かんしん事業承継&未来創造投資事業有限責任組合の金融機関系ファンド4社を中心に、事業会社および個人株主を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施し、業務提携を開始した。これにより同社の累計調達額は約7億円となる。調達した資金は「蔵出し真空酒」の全国展開や海外流通モデルの構築、米をはじめとする地域資産への真空技術の横展開などに充当される。
地域金融機関系ファンドとの連携体制を構築

今回の第三者割当増資は、農林漁業や食品産業を支える日本政策金融公庫・ JAグループ系のファンド、秋田・東海エリアの地方銀行系ファンド、首都圏の信用組合系ファンドなど、地域経済に根ざした金融機関系ファンドが中心となって組成された。
同社は各地域の一次産業・食品産業・事業承継の現場に近い金融機関と資本業務提携を結ぶことで、地域の埋もれた資産を発掘し、真空技術で価値化して国内外へ届けるまでを一気通貫で推進する体制を整えるとしている。具体的には、金融機関のネットワークを通じた事業者連携の拡大や、大型真空容器の開発(真空フレコン)などを組み合わせた鮮度流通モデルの確立、国内外の流通網構築を進める。
調達した資金の使途として、以下の項目が挙げられている。

- 「蔵出し真空酒」の全国展開:ホテル・飲食店・空港ラウンジ等の商業施設への導入拡大、連携酒蔵の拡大、真空容器および低温サーバの供給体制強化
- 海外流通モデルの構築:海外のホテル・レストラン・商業施設向けに、真空充填した日本酒を「蔵出し」の状態で届ける輸出流通モデルの検証・立ち上げ
- 日本酒以外の地域資産への横展開:農産物・水産物・発酵食品・調味料など、鮮度が価値を左右する地域資産への真空技術の応用開発と、パートナー事業者との実証
- 組織体制の強化:事業開発・海外展開・技術開発・CS人材の採用、および真空容器の生産体制拡充

「蔵出し真空酒」は、酒蔵で空気が逆流しない特殊な弁を内蔵した真空容器に日本酒を充填し、空気に触れさせずに低温で流通させて専用の低温サーバから提供するサービスである。2025年11月に正式リリースされ、秋田県での実証を経て現在は全国30蔵以上と連携している。

NASAアポロ計画に参画した技術を継承した真空特許技術
同社が継承した真空特許技術は、かつてNASAアポロ計画に参画していた発明家・萩原忠氏の発明品で、最大真空率99.5%を実現する。電気や大型の装置を使わず、逆止弁によって手動で真空状態をつくることができるため、生産現場でそのまま真空充填できる点が特長となっている。

同社はこれらの技術を独自ブランド「shin-ku」としてリニューアルし、米やワイン等の食品保存から日本酒流通まで活用範囲を広げている。また、2026年9月にはペットボトル用真空ストローキャップ「すいぴた」として日常用途にも展開している。

関係者のコメント

アグリビジネス投資育成株式会社の代表執行役社長である荒川正邦氏は、真空化技術の普及により食品や農産物の鮮度長期維持、流通コスト削減やフードロス削減、輸出拡大への寄与に期待を寄せている。

株式会社あきぎんキャピタルパートナーズ(あきぎんNEXT)代表取締役社長の石川聡氏、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社(NOBUNAGA Raise Fund)インベストメント部リーダーの徳田裕介氏、第一勧業信用組合(かんしん事業承継&未来創造投資事業有限責任組合)総合コンサルティング部部長の川村明生氏、ミライドア株式会社インベストメントオフィサーの荒川春樹氏もそれぞれ、地域資源の付加価値向上や観光振興、課題解決に向けた支援について言及した。
株式会社インターホールディングス代表取締役の山口翔氏は、「今回、地域の一次産業や事業者に近い金融機関系ファンドの皆さまと資本業務提携を結べたことは、地域に眠る資産を発掘し、世界へ届けるという当社の構想に大きな推進力を与えてくれるものです」とコメントしている。
株式会社インターホールディングス 会社概要
- 設立:2019年3月
- 資本金:1億円(資本準備金を除く)
- 所在地:東京都世田谷区羽根木1丁目21番8号
- 代表者:代表取締役 山口 翔
- 事業内容:真空事業(shin-ku)、社会実装支援事業
- URL:https://www.inter-hs.com/
本記事は株式会社インターホールディングスの発表をもとに作成されています。
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