Acompanyのセキュアチャット、恵仁会が導入し記録業務時間を3分の1に短縮
株式会社Acompanyは、機密情報を自動検知・マスキングした上で外部AIを安全に利用できる「Acompany セキュアチャット」が、社会医療法人恵仁会に導入されたことを発表した。恵仁会 介護事業部において導入され、患者の記録業務にかかっていた時間が3分の1に短縮された。
導入の背景と現場の課題
長野県内で病院とクリニックを展開する社会医療法人恵仁会では、職員の業務効率化に向けた生成AIの活用を検討していた。相談業務などを担う現場職員では、訪問先で聞き取った内容を国の定めた様式に落とし込む記録業務が業務全体の約5割を占めるケースもあり、1件あたり最大1時間ほど要することが課題となっていた。
一方で、医療・介護・福祉の現場で扱うデータには患者の氏名や生年月日のほか、病歴や身体の状況といった要配慮個人情報が含まれる。そのため情報漏洩リスクの観点から一般的な外部の生成AIサービスを利用できず、業務効率化が進んでいない状況があった。
選定の決め手となったセキュリティと実用性
恵仁会がAcompany セキュアチャットを選定した理由として、以下の3点が挙げられている。
- 国内ガバメントクラウド等でも活用されるConfidential Computingを基盤とし、情報を外部に持ち出さない仕組みによって情報漏洩への不安を技術的に低減できる点。
- 入力データを外部AIへ送らず保護環境内で完結するプライベートモードにより、要配慮個人情報を含む内容も安全に入力でき、情報保護と精度の高い記録作成を両立できる点。
- 個別契約なしで複数の最新AIモデルを切り替えられる点に加え、現場職員が参加した事前トライアルで実用性と業務削減効果が明確に確認できた点。
導入後の効果と今後の展望
導入後、従来1件あたり最大1時間ほどを要していた記録作成業務は約20分に短縮された。訪問先で聞き取ったメモの音声入力と既定フォーマットへの整形を組み合わせ、一部の修正のみで記録を完了できる運用が定着したとしている。
現在は事務部門を中心に活用が進んでおり、介護領域における議事録作成や文字起こしなど、適用業務が順次拡大している。恵仁会では今後、創出された時間を患者一人ひとりと向き合う時間や地域課題へのアプローチに充当し、地域包括ケアの質の向上を目指す方針である。
社会医療法人恵仁会 本部 基盤構築課 課長 林 嗣人氏は「今回、Confidential Computingによって技術的に安全性が担保されている『Acompany セキュアチャット』を導入したことで、現場の職員が不安なくAIを使える環境を整えることができ、他のサービスにはない価値だと感じています」とコメントしている。
Acompany セキュアチャットと技術的特徴
Acompany セキュアチャットは、Confidential Computing(機密コンピューティング)を活用した保護環境で入力情報を処理し、機密情報を自動で検知・マスキングするエンタープライズ企業向け生成AIチャットサービスである。
- 複数のAIモデルをシームレスに切り替え可能
- AIが入力テキストを解析し、外部LLMへ送信される前に機密情報や個人情報を自動で検知・マスキング
- 全てのAI利用ログを記録・保存し、セキュリティダッシュボードで可視化
基盤となるConfidential Computingはデータを秘匿したまま計算できる技術で、国内のガバメントクラウドのほか、海外ではAppleやGoogle、米国海軍や陸軍などでも導入が進んでいる。
株式会社Acompany 会社概要
- 社名:株式会社Acompany
- 代表者:代表取締役CEO 高橋 亮祐
- 所在地:愛知県名古屋市中区栄二丁目1番1号 日土地名古屋ビル7階
- 設立:2018年6月
- URL:https://www.acompany.tech/
- 事業内容:Confidential AI(機密AI)に関連した製品・技術と、機密データ活用に関するコンサルティングサービスの提供
本記事は株式会社Acompanyの発表をもとに作成されています。
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