ヤプリと東京女子大学、トップ発信と主体的関与による組織愛着向上を実証
株式会社ヤプリは、東京女子大学現代教養学部心理学科の正木郁太郎准教授との共同研究において、社内エンゲージメントアプリプラットフォーム「UNITE by Yappli」の活動ログデータと従業員エンゲージメント調査の結果を組み合わせた分析を実施しました。経営トップからの継続的な発信に加えて従業員自身の主体的なアウトプットが加わることで、組織への愛着や理念の浸透が深まることが実証されました。本研究成果は、2026年9月5日・6日に開催された「産業・組織心理学会 第41回大会」にて発表されました。
人的資本経営の広がりを背景に、理念浸透を通じた従業員エンゲージメント向上を目的にトップメッセージを継続発信する企業が増えている一方、メッセージ閲覧のみの効果検証は十分ではありませんでした。『日本の人事部 人事白書2026』(株式会社HRビジョン)によると、人事部門の役割として「従業員の声を聴き、対応する」ことを重視する企業は約8割に上るものの、成果を実感している企業は半数強にとどまっています。本研究では、「UNITE by Yappli」の操作ログデータと複数時点の意識調査を組み合わせ、調査回答の負担をかけずに分析を行いました。
主体的な関与が合わさることで組織愛着の向上効果が増大


分析の結果、トップメッセージに触れる機会が多い従業員ほど企業理念への理解が深まり、組織への愛着が向上する傾向が統計的に実証されました。さらに、メッセージの閲覧にとどまらず、「新年度に向けて意識したい目標を記録する」といった自発的なアウトプットを行うボトムアップの関与が加わることで、組織愛着の向上効果が一層強まることが判明しました。なお、閲覧単独でも向上効果は統計的に有意であったものの、主体的な関与を伴う場合と比べて効果は小さく、トップダウンとボトムアップの両立が効果的であることが示されています。

正木准教授「客観性の高い検証と施策の改善が可能に」
東京女子大学現代教養学部心理学科の正木郁太郎准教授は、今回の共同研究について、継続的なトップメッセージ発信の意義を示し、ボトムアップとの両立が効果を強めることを示唆する事例になると述べています。また、アプリの行動ログを活用することで、従業員に負荷をかけがちなサーベイ回答をできるだけ使わずに客観性の高い検証や施策改善が可能になる点にも言及しています。
学会発表の概要とプラットフォームの特徴
本研究の発表概要および対象となったプラットフォームは以下の通りです。
- 学会発表概要
- 発表タイトル:トップメッセージへの接触とボトムアップの発信が組織愛着に与える影響:活動のログデータを用いた分析
- 学会名:産業・組織心理学会 第41回大会
- 開催日:2026年9月5日・6日
- 発表形式:口頭(現地)
- 発表者:正木郁太郎(東京女子大学現代教養学部心理学科)、阿部昌利(株式会社ヤプリ)
- 論文URL:https://www.jaiop.jp/meeting/4499.html
- UNITE by Yappli
- 概要:企業理念の浸透やエンゲージメント向上を支援する社内エンゲージメントアプリプラットフォーム。トップメッセージ配信機能や、従業員が考えを記録できる「自分ノート」、コメント機能などを備える。
- URL:https://unite.yapp.li/
- 株式会社ヤプリ 会社概要
- 本社:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー41階
- エリア支社:グランフロント大阪北館8階(大阪)、ONE FUKUOKA BLDG. 7階(福岡)
- 代表者:代表取締役 庵原 保文
- 事業内容:「Yappli」「Yappli WebX」「Yappli MiniApp」「Yappli MobileOrder」の開発・提供
- URL:https://yappli.co.jp
本記事は株式会社ヤプリの発表をもとに作成されています。
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