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2027年卒の65.9%がガクチカ面接は学生の脚色を助長と回答 共同調査

株式会社履修データセンターと株式会社人材研究所は、2027年3月に卒業予定の大学生を対象に実施した「就職活動と大学での学びに関する調査」の結果を発表しました。調査によると、面接やエントリーシートで定番となっている「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」について、65.9%が「エピソード中心の面接は、学生の脚色や過度な自己演出を助長している」と回答しました。また、大学で実際に発揮した力と就職活動で語りやすい力との間にも乖離が見られる結果となっています。

面接の「脚色や過度な自己演出」を懸念する声が65.9%

現在の面接のあり方について尋ねたところ、「エピソード中心の面接は、学生の脚色や過度な自己演出を結果的に助長している採用手法であると感じる」という設問に対し、「とてもそう思う」(24.2%)と「ややそう思う」(41.7%)を合わせた「そう思う」が計65.9%に達しました。「まったくそう思わない」は1.6%にとどまっています。

実際の経験だけでなく見せ方や話し方、面接対策などが評価に影響していることに関する4つの質問すべてで「そう思う」が5割を超えており、多くの学生が面接において「何を経験したか」だけでなく「どう伝えるか」が評価を左右していると感じている傾向が示されました。

大学で発揮した力と就活でアピールしやすい力に乖離

「大学の学業面で発揮した力」と就職活動で「アピールしやすい力」を同一の15項目からそれぞれ最大3つ選択して比較したところ、両者の間に差が見られました。

大学の学業面で「特に発揮できたと思う力」としては、「目標達成力」が47.6%で最も高く、「バイタリティ」(34.1%)、「知的好奇心」(28.3%)、「効率的に結果を出す力」(23.1%)が続きました。一方で、就職活動で「アピールしやすい力」は、「傾聴力・コミュ力」(38.1%)、「目標達成力」(25.1%)、「リーダーシップ」(20.0%)の順となっています。

特に「目標達成力」は大学で発揮した割合(47.6%)に対して就職活動でアピールしやすい割合(25.1%)が22.5ポイント低く、「効率的に結果を出す力」も23.1%から8.6%へと14.5ポイント低下しました。対して「傾聴力・コミュ力」は21.5%から38.1%へ16.6ポイント上昇し、「リーダーシップ」も8.6%から20.0%へ11.4ポイント上昇しています。

生成AI時代における採用評価軸の再考

政府は内閣官房・文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「2027年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」において、学生の学修成果や学業への取組状況を適切に評価するよう企業に求めています。2027年卒向けでは「学業に取り組む過程で培われた汎用的な能力」が明記され、ガクチカに偏った選考を行わず、成績証明書や履修履歴、学修ポートフォリオなどの活用も要請されています。

両社は、生成AIの普及により経験の整理や面接での伝え方を準備しやすくなっている背景に触れ、「どう語ったか」だけでなく大学4年間の学びと過程で培われた力を採用でどう捉えていくかが問われていると分析しています。

調査概要

  • 調査時期: 2026年5月
  • 調査対象: 2027年3月卒業予定の大学生
  • 調査方法: インターネット回答
  • 有効回答数: 976人 ※特定の大学群や属性に回答が集中しないよう、大学群、設置者(国公立・私立)、文理、GPAランクについて目標人数を設定して回答を収集

発表企業概要

株式会社履修データセンター

  • 代表取締役: 辻太一朗
  • 本社: 東京都港区
  • URL: https://dscenter.co.jp/

株式会社人材研究所

  • 代表取締役: 曽和利光
  • 本社: 東京都港区
  • URL: https://jinzai-kenkyusho.co.jp/

本記事は株式会社履修データセンターおよび株式会社人材研究所の発表をもとに作成しています。

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