NTT西日本 APN通信サービスの提供エリアを2028年にかけ西日本全域へ拡大予定
NTT西日本株式会社は、IOWN構想の実現に向けた商用サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」のタイプ3およびタイプ4について、サービス提供エリアをNTT西日本全エリアへ順次拡大することを発表しました。
既存のお申し込み受付エリアに加え、2027年9月および2028年1月の段階的な提供開始により、西日本全域をカバーする計画です。最大800Gbpsの帯域に対応し、NTT東日本エリアとの接続が可能な通信基盤の整備を進めます。
2028年1月にかけて西日本全域へ順次拡大
「All-Photonics Connect powered by IOWN」は、通信ネットワークの全区間で光波長を専有するオールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、APN)技術を用いた高速・大容量通信サービスです。タイプ1およびタイプ2はすでにNTT西日本全エリアで提供されていますが、今回タイプ3およびタイプ4の提供範囲が順次拡大されます。
エリア別の提供スケジュールは以下の通りです。なお、今後の提供予定エリアについても事前受付が開始されています。
- お申し込み受付エリア
大阪府、京都府、奈良県、兵庫県、愛知県、静岡県、三重県、広島県、岡山県、山口県、福岡県(関西・東海・中国・九州の一部エリア)
- 2027年9月提供開始予定エリア
滋賀県、岐阜県、石川県、富山県、福井県、島根県、鳥取県(北陸エリアなど)
- 2028年1月提供開始予定エリア
和歌山県、愛媛県、香川県、徳島県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、宮崎県、沖縄県(四国エリアを含む西日本全域)

エリアや提供形態によって提供開始時期が異なり、開通要望エリアによっては提供を待つ場合や提供できない場合があるとしています。また、NTT西日本エリア(富山県、岐阜県、静岡県以西の30府県)とNTT東日本エリア(新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東の17都道県)をまたがって利用する場合は、NTT東日本の提供するAll-Photonics Connect powered by IOWNのご契約・料金が別途必要となり、タイプ3又は4の場合のみ接続が可能です。

AI需要拡大を背景とした次世代インフラへの転換

今回のエリア拡大の背景には急速なAI需要の拡大があります。NTT西日本は、GPU・ネットワーク・電力などのリソースを最適化し、エッジまで含めたセキュアな利用環境と統合的なオペレーションを実現するAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換をめざしており、その通信基盤として本サービスのエリア展開を進めるとしています。
産業DXや遠隔医療など多様なユースケースを想定
「All-Photonics Connect」の高速・大容量・低遅延という特長をいかし、以下のような分野での活用が見込まれています。
- AIを活用した産業DX
AIデータセンター間や拠点間を接続し、分散型GPU環境を構築。AIによる産業用ロボットの制御・学習や、実験施設による大容量データ分析用サーバの共同利用化などへの貢献を図る。
- 遠隔医療(操作)
高精細な映像伝送とリアルタイムな操作環境により、医療分野における地域格差や人手不足などの社会課題解決に寄与する。
- ジョイントイベント
イベント会場間を接続してリアルタイムな共演や臨場感のある中継、リモート演出を実現する。
- リモートプロダクション
非圧縮の映像伝送やリアルタイムの遠隔カメラコントロール、PTP時刻同期などを支援し、映像制作現場の業務効率化や技術者不足の緩和を目指す。
今後の展開
NTT西日本は、通信トラフィックの増加を見据え、都市部に加えて地域の企業・自治体・教育機関などでも利用しやすいサービスへと進化させることで、地域社会のデジタル化と産業の発展に貢献する方針です。さらに、データセンター間接続やクラウド接続需要に対応するため迅速な提供体制を整えるとともに、可用性や通信品質の向上、低消費電力化にも取り組むとしています。
本記事はNTT西日本株式会社の発表をもとに作成されています。
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