PalantirとNVIDIAが提携 サプライチェーン向けソブリンAIスタックを構築へ
Palantir Technologies Inc. (NASDAQ: PLTR) と NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、サプライチェーンにソブリン AI を導入するための提携を発表した。NVIDIA 自身の運用を皮切りに、NVIDIA Nemotron™ オープンモデルを Palantir Foundry および Artificial Intelligence Platform (AIP) に組み込む AI スタックを構築する。この取り組みにより、独自データの制御権と所有権を維持しながら、サプライチェーンの可視化や意思決定支援を推進するとしている。
NVIDIAのサプライチェーン運用を皮切りに展開
構築される AI スタックは Palantir Ontology を基盤としており、制約要因の特定や業務ノウハウの体系化、意思決定支援を行う。NVIDIA は各 NVIDIA Vera Rubin ラックを構成する 130 万点の部品供給を確保するなど、数百万点の部品や数千社のサプライヤーにまたがるサプライチェーンを運用しており、まず自社の運用にこのスタックを導入する。
Palantir Technologies の共同創業者兼 CEO である Alex Karp 氏は、Nemotron モデルと Ontology を基盤とするスタックが独自の競争優位性を保護する特性を備えているとし、パートナーシップへの期待を示した。また、NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) 氏は、両社の技術を組み合わせることで、ウェハーからトークンに至る一連のプロセスにおけるリーズニング、プランニング、統合的なオーケストレーションを実現すると述べている。
なお、この AI スタックや各業界における活用事例は、Palantir のカンファレンスである AIPCon 11 で詳細が紹介される予定となっている。
組織固有の意思決定に合わせたモデルのカスタマイズ
Palantir の顧客は、Palantir Foundry および AIP を活用し、自社データを用いて NVIDIA Nemotron をポスト トレーニングすることで、独自のサプライチェーン AI スタックを構築できる。Palantir AIP 環境下では NVIDIA cuOpt™ ソフトウェアが最適化やシナリオ プランニングを可能にし、リソース配分の影響把握などを支援する。
モデルのカスタマイズには NVIDIA NeMo™ Data Libraries が用いられ、企業はモデルやデータ、展開環境の制御を維持しながら自社業務を反映した AI を構築可能としている。さらに、Palantir Autopilot は NVIDIA NeMo AutoModel および NeMo RL ライブラリと統合されており、現場からのフィードバックを実運用に組み込むことで、モデルの継続的な改善を支援する仕組みとなっている。
幅広い業界と多様なインフラ環境に対応
両社は、NVIDIA での導入事例から得られた知見を活かし、製造、エネルギー、ヘルスケア、自動車、航空宇宙などの業界に向けて展開を支援する計画を立てている。
システムは、NVIDIA のリファレンス アーキテクチャ、ならびに Dell Technologies と Cisco の支援を受けた Palantir Sovereign AI Operating System Reference Architecture (SAIOS) 上で稼働する。展開先としては、Cisco や Dell などの機器を用いたオンプレミス環境のほか、Rackspace や Nebius を利用したコロケーション施設やクラウド環境にも対応する。
- Palantir Technologies Inc. 公式サイト: https://www.palantir.com
本記事は、NVIDIA および Palantir Technologies Inc. が米国時間 2026 年 9 月 10 日に発表したプレスリリースの抄訳をもとに作成しています。
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