住友商事など3社、当日返却洗濯サービス「洗濯のアライさん」開始
住友商事、白洋舍、TBWA HAKUHODOの3社が共同で、当日返却洗濯サービス「洗濯のアライさん」を2024年7月9日より先行ローンチした。
「洗濯のアライさん」は、住友商事の社内起業制度「0→1 チャレンジ 2022」から生まれたビジネスアイデアで、2023年8月に洗濯代行サービス「Life Wash」として渋谷区限定で実証実験を行ってきた。集荷から返却まで当日で完結する洗濯サービスとして共働きの子育て世帯を中心に好評を博したことから、ブランド名を「洗濯のアライさん」として装いを新たに、東京都渋谷区、新宿区、世田谷区にて、段階的な展開を開始する。
TBWA HAKUHODOのInnovation Hubは、住友商事と白洋舍と共に、日本の家事文化にまつわる既成概念をDisruptする革新的なサービスづくりを共創。ネーミングやUIなどのブランディングやエクスペリエンス領域はもとより、中長期的なサービス拡張戦略やサービスアイデア開発も行っている。
「洗濯のアライさん」は、海外駐在勤務を経験した住友商事の社員が、現地で目の当たりにした諸外国との家事事情の違いがきっかけとなって生まれた。日本国内では、家事代行サービス市場は拡大しているが、海外に比べ、その利用は遅れていて、米国同市場規模の5%以下の規模に留まっている。また、日常的な利用者の割合に関しては、日米間で約18倍の開きがみられる。
家事のアウトソースが進まない背景には、「他人を自宅に入れるのに抵抗がある」「家事を他人に任せるのは手抜きなのでは?」といった抵抗感や罪悪感といった心理的なハードルが存在する。そこで、他人を自宅にいれることなく、ドア前完結型でサービスが提供できる洗濯代行に着目。さらに、利用ハードルを引き下げるべく、気軽に依頼できる「相棒のような存在」となってほしいという想いを込めて、親しみやすいネーミングとキャラクターをブランドアイコンに、LINEから依頼できる「洗濯のアライさん」を立ち上げた。
「洗濯のアライさん」は、LINEの専用アカウントから発注が可能なスマートフォン完結型の洗濯サービス。LINEで集荷時間を指定し、午前10時までに回収。白洋舍監修の洗濯プログラムにて、洗濯・乾燥を行い、当日の午後7~10時には洗濯物を返却する。「洗濯を畳むのが面倒」といったニーズにも応え、畳んだ状態でお届けする。
2023年8~11月に渋谷区限定で実施した実証実験では、全体利用者のリピート率は52%に上り、特にカップル世帯では68%、核家族世帯で53%と、共働き世帯からの高い支持を獲得した。