フェイスネットワークの賃貸にCO₂を食べる自販機活用の二酸化タイル導入へ
アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 近藤佳代子)は、収益不動産開発を手掛けるデベロッパーの株式会社フェイスネットワーク(本社 東京、社長 蜂谷二郎)が開発する物件の建築現場に「CO₂を食べる自販機」を9月15日から順次設置します。自動販売機に搭載したCO₂吸収材を配合した二酸化タイルを、同社が開発する賃貸マンションへ2027年3月以降に導入する予定です。「CO₂を食べる自販機」で回収したCO₂吸収材を活用したタイルを賃貸マンションへ導入する取り組みは、日本エムテクス社調べによると初めてとなります。
加熱焼成を必要としない二酸化タイルの特長
「二酸化タイル」は、アサヒ飲料と日本エムテクス株式会社(本社 東京、社長 三浦征也)が共同で開発しました。CO2吸収材を含む原料を圧縮・硬化して製造するため、高温での加熱焼成を必要としません。
同程度の厚みの焼成タイルと比較して、製造から工場出荷までのCO₂排出量が少ない特長があり、脱炭素に貢献できると期待されています。自動販売機によるCO₂回収から建材への活用までを一体で推進することで、CO₂を資源として利用する資源循環モデルの構築を進める方針です。
CO₂を食べる自販機の仕組みと設置実績
「CO₂を食べる自販機」は飲料を販売するだけでなく、内部に組み込まれた特殊な吸収材によって、大気中のCO₂を回収するという機能を備えた自動販売機です。
吸収材は、加工や輸送に伴うCO₂排出量を上回るCO₂吸収効果を持ち、1台当たりの年間CO₂吸収量は、稼働電力由来のCO₂排出量の最大20%、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分に相当します。2023年6月に展開を開始し、2026年7月末時点で全国に9000台以上を設置しています。
回収したCO₂の活用とアサヒグループの目標
回収したCO₂は、自治体や企業と連携し、コンクリートやアスファルト、タイルの原料として活用されています。CO₂を資源として利用することで、循環型かつ脱炭素社会の実現を目指しています。また、吸収材をサンゴ保全や、海洋生態系に蓄積される炭素作用を有するブルーカーボン生態系の再生にも活用することで、生物多様性に配慮した持続可能な社会の実現にも貢献していくことを目指しています。
アサヒグループでは、サステナビリティの推進を重要な経営課題と捉えています。重点テーマの一つである「気候変動への対応」においては、GHG排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」を設定し、2040年までにGHG排出量をネットゼロとすることを目指しています。なお、グループ全体のGHG排出量に非CO2排出量の一部が含まれているため、2025年より「CO₂排出量」から「GHG排出量」へと表記が変更されています。
本記事はアサヒ飲料株式会社の発表をもとに作成。
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