NECプラットフォームズは、株式会社タツノが販売中の急速充電システムと連携し、スマートフォンのアプリでEV充電の注文から決済までを可能とするシステムを開発した。このシステムを実装したプロトタイプを、2024年6月13日にアイテムえひめで開催される石油販売業界最大の情報交流の場である「松山SSビジネス見本市」に出展する予定だ。

政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、社会的にEV需要が急速に高まっている。EVの普及には充電インフラの整備が必要不可欠であり、サービスステーション（SS）において急速充電機の設置拡大が予想されている。

NECプラットフォームズでは、これまでスマートフォンのアプリで給油の注文と決済ができるサービス「スマホで給油オーダー」を2020年より提供してきた。今回、EV充電へも同様のサービスを提供するため本システムを開発した。

急速充電システムと「スマホで給油オーダー」を連携させることで、ガソリンの給油と同様にスマートフォンのアプリからEV充電の注文と決済を可能にした。これにより、SSにおける給油・給電・洗車・油外製品販売等のサービス提供を対面での接客を伴わない非接触で実現できる。SS事業者は、事前の注文・決済により会計や接客に係る業務を軽減できるほか、個々の来店客の要望に合わせた接客や提供サービスの有無による値引きの設定が可能になり、店舗における業務効率化ときめ細かな対応によるサービス品質の向上に繋げられる。

NECプラットフォームズは、人々の生活インフラを支えるSS業界に対し、IT基盤となるPOSシステムをはじめとしたハードウェア製品や最新ソリューションを提供することで、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を発揮できる持続可能な社会の実現を目指している。